だれのためでもなくて

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2/23/2025, 1:59:10 PM

抱きしめたとき
抱きしめられたとき
魔法みたいだと思った
身も心もふわっと、かるくなったから
どんなことがあっても大丈夫だとおもったから

年月を経て、
腰がまがって、
指先がおぼつかなくなって、
歩くのが遅くなって、
ふたりが独りになって、
おもうこと

魔法だと思っていたそれは、
魔法よりもきっとむずかしくて、
魔法よりもきっともどかしくて、
魔法よりもきっと効き目がながい、
きっと、
それこそが、
かけがえのないあなたから貰った
深い愛、だった。

そっと、手を合わせる。
目の前であなたは微笑んでいる。

あぁ。わたしはこのひとが、
ほんとうにすきだ。

[魔法]

2/21/2025, 1:37:51 PM

めざすのは銀河のむこう側

出発のベルが鳴りひびく

ほらね僕たちなんにもこわくない

互いを見つめあって、笑う

「「サヨナラ」」


[夜空を駆ける]

2/20/2025, 2:21:28 PM

きみはとおくへいった

うつくしい髪をほどいて

わたしの手がとどかないところへいった

いのちがつきたわけじゃない
あえなくなったわけじゃない
つめたくなったわけじゃない

ただ、ふたりを知っただけ
ただ、ひとりを知っただけ

[ひそかな想い]

2/17/2025, 11:47:26 AM

アイデンティティの中身を覗き込む夜

わたしのこころのなかのモノ・コト
ずいぶん溜まった
地層みたいだ 
手放すもんか

どれだけ時間が経ったって
それらは眩く光ってる

[輝き]

2/16/2025, 1:32:11 PM

今、ここ、わたし、そのすべて
瞬間冷凍したかった

ささくれだった青春と
待ち焦がれていた5限の終わり

[時間よ止まれ]

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