私は資料館に行くのが好き。
資料館って死体の模型とか余裕で置いてるし凄く怖い。
でもその当時の人達の気持ちになって
誰もいない広い空間で1人で気づかないうちに泣いてるの
当事者としてただ悲しんでいる気になってるだけ
昔から涙脆くてなんにでも泣けるから傍から見たら
心の綺麗な子だから泣けるんだと思われているのかもしれない
私は戦争のことなんて興味無いし過去にも興味は無い
でも自分のことを薄情な人間だとは思わない。
だって
過去に縋ったっていい事ないし、過去を思い出したって私には楽しかったと笑えるような過去は無いから。
戦争のアニメとかドラマとかたまに観るんだよ
その度主人公とか色んな登場人物になった気になって
辛いよねって勝手に泣いてるだけなの。
馬鹿みたいでしょ?
怖いもの嫌いだし、夢に出てくるのもほんと嫌だけど
それでもグロい戦争物見ちゃうんだよ
歴史に興味は無い。ただ歴史を見るのが好きなだけ。
小学校に入ってはじめての夏、親戚全員で動物園に行った。
物心ついて初めての動物園だったから記憶に残っているのは
ほんの少しだけ。
大きなドームの中には植物と鳥の世界が広がっていて
ディズニーの世界に入り込んだかのようだった。
その動物園の1番人気は白熊で穴の開けられた壁から
たまにひょっこり顔を覗かせるお茶目でかわいい男の子。
飼育員さんとも中が良く見ていて楽しかった
私が行った時は
たまたまその白熊の誕生日で大きな氷のケーキを
美味しそうに食べていた。
「冷たくないのかな」、「頭ガンガンしないの?」など
その時の私は全てにおいて質問をしたい年頃だった。
園を周りきり最後によったお土産売り場で20cmほどの
白熊のぬいぐるみを買った。
動物園に行った日は実家で飼っている犬を連れて行って
預けていたため、犬を迎えに行って車に乗せ
車が走り出して30分ほどたった山道で車酔いをしたのか
犬が嘔吐した。
父と母が犬を乗せていた後部座席を掃除してる間
姉と従姉妹と3人でその日買った
ぬいぐるみの名前を決めていた。
姉と従姉妹がなんのぬいぐるみを買って
なんて名前をつけたかは覚えていない。
でも
私はその車の中で白熊のぬいぐるみに[ナナ]と名前を付けた。
そこからはナナと毎日一緒にいた。
学年が上がるにつれて私の体は大きくなり
ナナは汚れていった。
買った時には腕いっぱいに抱いていたのに
中学3年生の時には片腕に治まるほどになっていた。
あの日から私はナナの名前を忘れたことは無い。
高校に入ってから白熊マニアの私はナナと同じ
メーカーの白熊ぬいぐるみを全部買って
白熊オタクという名称を自分の中で掲げた。
それは社会人になった今でも続いている。
冬の空模様がすき
窓を全開にして
ブランケットを羽織って
凍えそうな空気を
身体中で受け止める
そうすれば
星月夜が私を
導いてくれる気がするから
夏のお昼の空が好き
たまに空を見上げて
目を細くして
飛行機や沢山の生き物が
空を自由に飛んでいるのを
羨ましそうに睨んでみる
夏の暖かいような風が
私を包み込んでくれるから
秋の夕焼けが好き
少し肌寒くなった頃
薄手のカーディガンを着て
目をつぶって深く息を吸う
冷たくてでも優しい味がする
春の朝焼けの空模様が好き
今日も一日頑張ろうと思えるから
誰かのためになるなら私は一体何をする。
他人になんて興味は無い
もし私の行動1つで人を救えるとしても私は動かない
私は最低だ、きっとアニメの世界に行けばヒーローに殺されるヴィランの1人だろう。
ただ存在が邪魔なだけの邪悪な生き物
それでも、そんな私だって人の役には立ててると思う時がある
でもそれはきっと声をかけられなければ動けない
1人で勝手に行動して恥をかくのが怖いから。
こんな私でも誰かの役に立ててるのだろうか___
母
貴女が笑顔が可愛い子に育って
幸せになって欲しいから
自分の名前を胸を張って
言えるように
貴女の名前は「私の名前」