一ノ瀬

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8/29/2024, 9:25:57 AM

…ねえ。

 ん?どーした。

今から家行ってもいい?

 …なんかあったのか。雨だし迎えに行くよ。

実はもう家の前まで来てる。


部屋の窓から外を見ると本当にあいつがいた。
傘もささずにひとりで。

急いで玄関を開けに行った。


急にごめんね。来ちゃった。

 大丈夫だ、気にすんな。とりあえず入れよ。風邪ひくから先にシャワー浴びて。

…うん。ありがとう。


そう言ってぎこちなく笑う君。
瞳の奥の悲しさがみえみえだ。



服まで借りちゃってごめん。ありがとう。


シャワーから上がってきた君。
どうしてそんな淋しそうな顔をするんだ。
どうしようもない気持ちになって、抱きしめてしまった。


 何があったかわからないけどさ、僕のところに来てくれてありがとう。

…ッごめんごめんね。泣きたいわけじゃないんだけど。

 思う存分泣いていいからね。
 

しばらくして泣き疲れたのか君は眠ってしまった。
君はいつも急だよな。
そして、いつも詳しいことは話してはくれない。
でも、それでいいんだ。
君が話したいと思う時まで僕は待つよ。


ー突然の君の訪問

8/27/2024, 2:15:31 PM

君が今つらいのは戦っているからだ。
逃げずに向き合おうとしているから。

そんな君を僕は思いっきり抱きしめて褒めてあげたい。


どうしようもない理不尽に押しつぶされそうになることもあるだろう。
誰も信じられなくなってしまうこともあるだろう。

それでも、どんな時でも僕は君の味方だから。
僕が君の傘になるから。


ー雨に佇む

8/26/2024, 11:38:16 AM

僕の日記帳には負の感情が詰まっている。
人には言えないどうしようもないものが。

なんでそんなことを書き留めているのかって?
それは、僕が感じた苦しさや痛みを忘れないためさ。


ある人が言っていた
君の感じたその気持ちは誰かの生きたいへの架け橋となるって。

誰かがつらい時、精一杯寄り添えるように
できるだけその人の気持ちを理解できるように
時には背中を押してあげられるように

そういう時に役に立ったらいいなって思う。


マイナスがあるからこそプラスがあるのだと思うし、
暗闇を知ってるからこそ、光を知れるのだと思う。

人間すぐ忘れてしまうから、書き留めておかないとね。


一私の日記帳

8/26/2024, 4:13:46 AM

"'人と目を合わせるのが怖い"

そう思ってしまうのは、きっと自信がないからだ。
目を合わせるとまるで自分自身の全てを覗き込まれているような感覚になる。
僕は頭も幼稚で話すのも下手くそで、見た目なんて言うまでもない。
だから、こんな僕と話していて嫌だろうなと、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

いつからそう考えるようになってしまったのだろうか。


僕は無駄に完璧主義だ。何もかも全て理想としているものができなかったらもうだめだと考えてしまう。うまくいかなかったものは全て等しく価値などないのだと。
だから、あれもダメ、これもダメ、と、どんどん自分に自信が持てなくなる。

でも、それはただの言い訳でしかなくて、本当は自分自身と向き合うことから逃げていたのかもしれない。


人は変わってもいいし、変われるということに最近気づいた。

できないことがあるのなら、現状に悲観せずにできるようにすればいいじゃないか。
できるまでやればいいじゃないか。
必死だってわらわれてもいい。足掻いてみてもいいじゃないか。


まずは変わりたい、と思うことが大きな一歩で、

自分自身と向かい合わせに。
心と向かい合わせに。

そうやって向き合おうとすることが大切なんだなって思う。

だから、自分自身とちゃんと向き合うことにしよう。
そして、相手が自分を見てくれるなら、自分もちゃんと向き合おう。怖がらずに目を見て。


一向かい合わせ

8/25/2024, 7:00:16 AM

高校に入学して3ヶ月。

クラスの男子が転校した。

莫大な量の課題やあまりにハイペースな授業についていけず、精神がまいってしまったそうだ。

何にも気づいてやれなかった自分に、行動できなかった自分に腹が立って、やるせない気持ちになった。

"ここはそういう学校だから"
"彼にはあってなかったんだよ"

そう言ってしまえばそれまでだが、あまりに薄情すぎやしないか。


彼はとても真面目だった。
きっと全てを完璧にこなさなければいけない、と思っていたのだろう。
そして、迷惑をかけまいとぎりぎりになるまで誰にも相談しなかったのだと思う。

特別仲が良かったというわけではないが、
ある学校の行事で話すタイミングがあった。
5人ほどで最近の学校生活について他愛も無い会話をしていたのだが、ふとあいつが

"もう疲れちゃったな"

しんどさを隠すような笑顔と一緒にそうこぼしていた。
周りは、本当にそうだよなって、課題多すぎるよなって
そう言って流していたが僕は彼の言葉に少し違和感を感じていた。
でも、次の瞬間にはもういつもの彼に戻っていたので、気のせいかと考えるのをやめてしまった。

今思えば、きっとこの時にはもう彼は限界で、
この言葉は彼なりのSOSだったのかもしれない。


その次の日から彼は学校に来なくなった。


もし彼が同じ選択をとったとしても、
あの時声をかけていたら、彼の負担を少しでも取り除いてあげられるよう行動できていたら、少しは変わってたのかなと考えてしまう。今更何を思ってももう遅いが。


人間誰しも何かを抱えて生きていると僕は思う。
そんな中で僕ができることならその人に精一杯寄り添ってあげたいと思う。他の人に何を言われてもいいさ。
せめて自分の手の届く周りの人たちだけでも守れるようになりたい。


2度とこんなことにならないように。



ーやるせない気持ち

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