気になるあの人を
傘を差しながら待ちぼうけ
透明な傘の外側は
しとしと しとしと
雨が打ちつけている
来ないかな 来ないかな
約束の時間まで
まだだいぶ時間があると
スマホが告げる
いつもなら少しだけ
気分が下がる雨も
今日ばかりは
自分の心を落ち着かせる
清涼剤
【柔らかい雨】
駅の商店街が
軒並みシャッターを下ろしている
道の真ん中を歩いていると
かつて 賑わっていただろうと
思いを馳せる
【哀愁を誘う】
がんばらくてもよい
はたらかなくてよい
のんびりしててよい
ゆっくりしててよい
そんな場所はいったい何処にあるか
考える
布団の中で
【理想郷】
最近は無性に学生の頃のことを思い出し、ネットのマップで通った学校の周辺の地図をふと眺めたりする。
月日が経って、店がなくなったり、または新しく出来ていたりすることを知って、変に喉が渇く感覚がある。実際に訪れなくても分かる、あの頃と同じ景色はもうないということを、モニター越しで分かってしまった焦燥感。
それでもまたふと再び訪れてみようかと思ったりすることもあったりするのだ。
【懐かしく思うこと】
多分というか、完全に主観ではあること。
漫画でもアニメでも小説でも創作物なら何でも良いと思うが、主人公やその周りのキャラクターより、主人公の遂に存在する、ライバルや敵などの方が読者の感性に響く。要は人気が出るような気がする。少なくとも自分はこれまで触れてきたジャンルを振り返ってみても、ライバルや敵ポジションのキャラクターに惹かれている傾向にある。
人気があるとなると、大体のジャンルは何をするかというと、スピンオフという名の別の物語が出来上がることがある。存在意義の賛否は正直分かれるとは思うが、自分は結構好きだ。本編主人公を別視点で見ることができたりするからである。
【もう一つの物語】