仕事や勉強 作業の後の
菓子や飲み物は
食事とは違った美味しさがある
何もしないで飲み食いするのと
何かしらをした後の飲み食いとは
満足度が違う
労働後の一杯は格別 という
言葉があるくらいだ
きっと
脳の労力消耗の他にも
精神的や気持ち的なものも
あるだろう
なんだか色々考えていたら
何か飲みたくなってきた
温かい紅茶か珈琲か
菓子はどうしようか
【束の間の休息】
深呼吸をして
扉の前へ立つ
大丈夫大丈夫
浮いてはいない
事前に下調べはしたんだし
そう 自分に言い聞かせて
ずっと来てみたかった
この喫茶店
寡黙な店主は 優しいらしく
珈琲とサンドイッチが
美味しいらしい
大丈夫 大丈夫
初見でも
もう一度 息を深く吸って
吐いたと同時に
ドアノブを握り
扉を開いた
【力を込めて】
思い入れのある場所へ行くと
ふと 思い出に浸り
少し胸が寒くなる
良いことも悲しいことも
全てノスタルジーに
溶けていく
小さい頃 歩いたあの道
週に何回も通った あの場所
今はもうない あの店
上京して過ごした あの街
込み上げるこの正体を
受け止めには まだ脆い
【過ぎた日を想う】
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いつの間にか反応が1000を超えてました。
沢山の方が見てくださっていて大変有り難い。
このアプリの、気軽に書ける手軽さと、他の方とのの距離感が心地よくて、長く続けられている。これからも見かけましたらよろしくお願いいたします。
これは夢で
ここは花園
蝶々が舞う
ひらりひらりと
遠くで鳥が囀る
誰かを呼んでいるのか
真ん中にはティーセット
ここの主役だ
ポットを高くあげて
紅茶を注ぐのは
白い燕尾服を着た青年
頭には兎のような耳がついている
青年がにこり、と微笑み
こちらに気づく
注ぎ終えたポットを
テーブルに置いて
お茶会へと誘う
ゆっくりお茶と菓子を楽しんで
それから
【踊りませんか?】
いつも通る道の途中に
春から夏にかけて
燕が巣を作る
毎年 微妙に場所を変えていて
去年はあの家
その前の年はあの家
今年もやってきて
そして巣立っていった
秋になろうとする今が
少しさみしい
また来年の春に
【巡り会えたら】