【裏返し】
本は良い。知識を得られるし、文字から想像を自由に膨らませることが出来る。そもそも本という形状が好きだ。活版技術や冊子にするという技術を普及させた過去の人類に感謝を言わざるを得ない。こうして気軽に読めるのはこうした軌跡があってこそだ。
そしてそれら本達が一同に会する、図書館や書店という空間はまさに知識と想像と技術の社交界である。ありとあらゆる本が沢山集まる空間というのは、読書好き本好きとしては脳汁幸せホルモンがどはどばなのである。
個人的な図書館と書店の違いとしては、図書館は本にとっての歴史があるということ(旧い文献が沢山あるため、情報の比較や振り返りには強い)、書店は流行や売筋が分かりやすいということ(そして何より買うことが出来るという)時代によっては、本は非常に稀少で、鎖につけられて持ち出しが出来なかった、ということらしいので、そう考えると今という時代に生きられて良かった。
本題にいつ入るのか、という話なのだが、私はいつも図書館で本を借りたり、書店で本を買う際には、いつも裏表紙を表にしてしまう癖がある。
図書館なら裏表紙に貸し出し用のバーコードがあり、書店の本にもバーコードがある。貸し出しカウンターやレジに渡す時に、作業がしやすくなるだろうという配慮もあるにはあるのだが、それ以上に、自分の選んだ本や好きな本の表紙を他の人にあまり見せたくないからだ。
この気持ちが分かる人間は他にいるだろうか?多分大半の人間は気にもすらしないだろう。裏表紙を上にするのは全然平気なのに、表紙を上にするのだけは照れが入ってしまうのだ。
独占欲?自意識過剰?それとも別の何かか。
果たして分かる時が来るのだろうか。
【鳥のように】
自由に空を舞って
世界を見下ろす
街も山も海も何もかもが
玩具のように見えるだろう
鳥は良い
空を飛べるのだから
朝のさえずりと共に
雀 雉鳩 椋鳥
たまに知らない顔もいる
庭の木の実を
啄みにやってくる彼らは
空を舞うことも
自由を知っている
人間は飛べないものの
飛ぶ手段は知っている
飛行機を乗ることはつまり
自由になるということだ
【さよならを言う前に】
これだけは言わせて
ばーか
本当に馬鹿だ お前は
こんなに相応しいオンナ
なかなかいないのにね
私の前から居なくなったことを
うーーんっと後悔するが良い
振られた負け惜しみだって?
違うわ
歓喜の雄叫びだ
お前より幸せになってやるという
勝利宣言
すっかり空になった
かつては
ケーキが入っていたであろう
冷蔵ショーケースに向かって
そう 唇を噛み締めた
私にはスナック菓子がいるもの
いるもの……
【空模様】
晴れているのに
雨が降る
雨が降っていないのに
雷光がある
最近の空はちょっと 不安定だ
まるで 気分屋の自分みたいだと
何故か 親近感を覚えた
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以下は雑多な文。
久々の投稿。コピー本を作っていたりと、
暫く投稿を休止していました。
無事、製本が終わったので、また気まぐれに
書いていきたい。
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きっと 海を見に行こう
浜辺をサンダルで歩いて
波を辿りながら
潮の匂いを嗅ぐ
【明日、もし晴れたら】