明日世界が終わるなら )

明日世界が終わるなら、君のところへ行くよ、なんて綺麗事は吐かない。
明日世界が終わるなら、今のところへ行って君を刺して僕も死ぬ。
他のやつらに君を殺されるなんて、嫌。
たとえ、自然災害や神様であっても。
君をこの手で殺して、僕もキミのところへ向かう。
一緒に、地獄へ行こう。

余計なお世話だよ。

バカみたい )

勝手に好きになって、勝手に期待して、勝手に落胆して。バカみたい、ホント。

ありがとう、ごめんね ）

「これで、最後にしよう。」
私は絶望感と虚無に押しつぶされそうになる。別れ話なんて、よくあったことだし、わからないフリをしていたら逃れられる。…でも、今日は違った。
「光海は悪くない。けど、別れたいんだ。」
バカバカしい、何目的で今までお前と付き合ってやってたんだ。私は感情的に彼に言い返す。
「バカじゃないの？あんた、私があんたのこと好きだと思ってたみたいだけど、そんなことないから。」
こういう怒りっぽい性格も、愛してくれるって言ってたよね。自分が思いもしないことを言っちゃう性格も、愛すって、言ってたよね。
私、変われたつもりだったよ。貴方と生涯一緒だと思ってたよ。でも、そんなことないみたいだね。
ありがとう、ごめんね。

冬になったら ）

冬になったら、冬に高熱になったときを思い出す。おでこに冷えピタを張り、真っ白な布団に包まって、頭痛の酷さで目から涙を流す。
私の体温で暖かくなった布団から、脚を出すと、私の温度と外の温度の差が好きだった。