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8/6/2025, 10:43:25 AM

「またな」って言って別れたアイツと5分も経たずに再会した。ウケる。





【またね】

8/6/2025, 1:24:36 AM

水中の泡が好きだ。
わらわらと舞い上がる、幻想的な風景。
水面で弾けたり、水中で溶けるように消える儚さ。

この世界で一番綺麗なものだと思う。





そんな泡に、俺がなったら、
アイツもちょっとは、こっち見てくれるかな。



あ、でも、見てくれたことに気づく前に俺消えちゃうか、はは。
それはちょっと悲しいかな。



【泡になりたい】

8/4/2025, 11:30:56 AM

夏が帰ってきたので、自分の家に閉じ込めた。

世界は涼しくなった。


昼は涼しい外を歩いて、夜になったら夏のところに帰る。
いつでもじりじりとくすぶっている、あの夏のところへ。



『ただいま、夏。』











「何この夢…」
やはり寝苦しい夜はろくな夢を見ない。
タイマーで切れていたエアコンをつけなおした。



【ただいま、夏。】

8/3/2025, 2:34:00 PM

いつもより少し早い放課後。
申し訳程度の狭い日陰に、二人肩を寄せて入る。


何も話さない。
話すことはない。
けれど離れることもない。
この絶妙な距離感が好きだった。

自分はタオルで汗をぬぐう。
隣からはこくりこくりと喉が動く音が聞こえる。


絶えぬ蝉の声。
光の反射で若干白く見える景色。
遠くに浮かぶ積乱雲。
生ぬるい風。



「ん」
不意に、目の前に飲み物が差し出された。
炭酸飲料のペットボトル。
「?」
「やるよ」
「一口?」
「全部」
「…」
「思ったより甘すぎた」
「はあ」
呆れながら、半分以上残ったそれを受け取る。
甘いの大して好きじゃないくせに、何で買ったんだか。


蓋を開け、口をつける直前、ふと思って隣を見やる。
一瞬だけ目が合って、つい、とそらされた。




まさか、狙った?
…そんなわけないか。


まあ、ないならないでいいや。
若干の照れを知らないふりして口をつけた。


炭酸の弱くなった、ぬるくて甘ったるいだけの液体が口内に入ってきた。
普通なら、最後の一口二口でしか味わわないような、あれ。
それをボトルの半分以上残して寄越してくるとは。
嫌がらせだろうか。
「…最悪」
そう呟きながら、残りを一気に飲み干した。



お前がそうくるなら、こっちも最高の嫌がらせをしてやろうじゃん。
この甘ったるさを、直接味わわせてやる。
さっきのウブな照れなんか比にならない。
余裕ぶったその顔、崩してやる。







空になったペットボトルをカバンにしまい、その手で隣のすまし顔をひっつかんで引き寄せた。



【ぬるい炭酸と無口な君】
_______
「絶妙な距離感」とはなんだったのだろうか。

8/1/2025, 9:47:47 AM

わたしがあなたを直視できない理由。


【眩しくて】

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