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5/3/2025, 2:14:11 PM

アイツに出逢って初めて、心が動いた。
初めて、誰かの顔に釘付けになった。
初めて、一人の人間の言動に一喜一憂した。
初めて、幼稚な嫉妬をした。
初めて、人に未練を残した。



初めて、手放せない愛を知った。
初めて、忘れたくても忘れられない愛を知った。
初めて、愛に苦しんで泣いた。


諦められなかった。
一方通行の気持ちだと、
返ってくることはないと、分かっていたのに。


それは、あまりに青かった。
青く、苦しい春だった。


【青い青い】

4/30/2025, 11:24:25 PM

ふと立ち止まって、振り返ってみれば、
遠く、遠くのほうに、おぼつかない足跡。

よたよた、ふらふら、シラフの千鳥足が続いていた。


そこに合流した、もう一つの足跡。
力強く、地面を踏みしめている。
それにつられるように、自分の足跡も、歩幅が整い、しっかりと地面を蹴っていた。


そして、足元に程近いところには。
二人歩幅を合わせた、二人三脚のような足跡があった。





不意に、視界の端に何かが映る。
視線をやると、隣にいる相棒が、手を差し出して待っていた。
迷いなく、その手を握る。


そして、軽い足取りで、二人三脚の足跡を地面につけながら、また歩を進めた。


【軌跡】

______
人生の歩み。

4/29/2025, 2:42:33 PM

好きではないというと、嫌いなの?と言われ、
嫌いじゃないというと、好きなんだ、と言われる。


違うんだよなあ。


好きにはなれないけど、特別嫌ってるわけではないし、
嫌いになれないと言いつつ、別に好きなわけでもない。


どっちつかずの感情があるのが、人間だ。
0か100かで物事をはかるべきではない。

という、一個人の考え。


【好きになれない、嫌いになれない】

4/29/2025, 12:47:27 AM

白々と明けていく夜。
光に照らされる、その顔は。

陶磁器のような肌に、ガラス細工のような瞳。
もちろん比喩だが、実際に作り物だと言われたら、何も疑わず信じてしまいそうな美しさで。


ガラス細工のような瞳が、夜明けの光を受けて輝く。
見つめていると、その瞳が、きちんと焦点を合わせて、こちらを見た。
そして、陶磁器のような肌がゆるんで、柔らかな笑みをつくったものだから。



自然と、涙がこぼれてしまった。



【夜が明けた。】

4/27/2025, 11:42:07 AM

ふとした瞬間に出るアイツの反応や仕草が、あまりにかわいいから。
愛おしいから。
他のヤツに見せたくなくて、アイツが出かける時に「気を抜くなよ」なんて言ってしまったけど、多分無理だろうな。




【ふとした瞬間】

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