ふと立ち止まって、振り返ってみれば、
遠く、遠くのほうに、おぼつかない足跡。
よたよた、ふらふら、シラフの千鳥足が続いていた。
そこに合流した、もう一つの足跡。
力強く、地面を踏みしめている。
それにつられるように、自分の足跡も、歩幅が整い、しっかりと地面を蹴っていた。
そして、足元に程近いところには。
二人歩幅を合わせた、二人三脚のような足跡があった。
不意に、視界の端に何かが映る。
視線をやると、隣にいる相棒が、手を差し出して待っていた。
迷いなく、その手を握る。
そして、軽い足取りで、二人三脚の足跡を地面につけながら、また歩を進めた。
【軌跡】
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人生の歩み。
4/30/2025, 11:24:25 PM