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3/28/2025, 10:47:31 AM

小さな幸せは、見逃しがち。
見逃したことにすら気づかない。
けれど、いざ失ったと気づいたとき、心はなかなか虚しくなるもので。



まあ、失ったものは仕方ない。
けど、だからこそ、気づけた幸せは大切にしようねって話。




例えば、こうやって一緒にいられることとか。




え?あんたにとってはこれ以上ないくらいの幸せだって?
なに、嬉しいこと言ってくれるじゃん。


そうやって言ってくれるのがあんたで、あたしも幸せ。


【小さな幸せ】

3/27/2025, 10:39:52 AM

桜色の唇。
不意をついて口付けると、そのかわいらしい顔にぶわりと華が咲いた。



春ですね。



【春爛漫】

3/25/2025, 11:31:56 AM

ふとよみがえる、過去の記憶。
年端もいかない子供の心を壊した、あの地獄。


ひどく痛くて、苦しくて、歪んでいて、

痛い。痛い。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い




「いたい………」

古傷のように疼き始めた目を押さえ、うずくまる。
呼吸が荒くなる。体が震える。
痛みにつられるように、過去の記憶も鮮明になる。
記憶が鮮明になると痛みも酷くなる。悪循環。





「たすけて」
うめきながらこぼした声は、誰にも届かないまま。
私は、痛みでずいぶん遠ざかっていた意識を、手放した。




【記憶】

3/24/2025, 11:40:14 AM

オレはもう二度とアイツを離さない自信があるけど、アイツがもう二度とオレから離れないという保証はない。


だから、オレは縋るだけ。
例え薄皮一枚、ひも一本程度しか、オレたちの繋がりが残らないとしても、それを容赦なく追い回して、「もう二度と離さない」を遂行するだけ。



いつかその繋がりも千切れてしまったら、
その時がきっと、オレの人生の終わりだろう。




【もう二度と】

3/23/2025, 11:32:59 AM

上を見れば、どこまでも続く、灰色の重たい雲。
そろそろ降ってきそうだ。



「降ってくるのが雨じゃなくてお前だったら、受け止めてやるのに」
「親方!!空から」
「皆まで言うな」




【曇り】

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