環境を汚すのは、善か悪か。
人を支配するのは、善か悪か。
みんなに嫌われてる人を殺すのは、善か悪か。
好き嫌いをするのは、善か悪か。
深夜3時、君に会いにいくのは、
君にとって、善か悪か。
もし、善だったら、「会いたかった」って、ちょっとでいいから泣かせて欲しい。
【善悪】
流星群。いくらでも星が流れてくるから願い放題。
じゃあ、この流れ星に、
願い事をするなら、
何を願う?
「オレの隣にいるヤツがオレのものになりますように、って願うかな」
「!……ハハッ、奇遇だな。俺もだよ」
【流れ星に願いを】
たとえ、間違いだったとしても。
突然優しくなった君に、この恋が叶うことを期待してもいいだろうか。
【たとえ間違いだったとしても】
恋人の涙を、飲んだ。
毎日一緒にいるのに、「寂しい」と言ってあまりにも泣くから。
その雫を、指ですくって、
唇につけた。
恋人は、最後の雫を落として一瞬固まり、やがて状況を理解したのか真っ赤になって、また固まってしまった。
かわいいな、と他人事のように思って自分の唇をなめた。思ったよりしょっぱくなかった。
【雫】
君さえいれば、あとは何もいらない。
そういって、うずくまって泣きじゃくる男。
イケメンでもない、体格も大して良くない。
ことごとくタイプじゃないこの男に、俺はある種の興奮を覚えた。
男のパサついた髪を撫でる。
びくりと肩を震わせて上げられた顔は、やっぱり俺に何の感情も与えない。しかし興奮だけは異常なほどに駆り立てられる。
コイツは俺のどこに惚れたのだろうか。
顔?体?それとも、上辺だけの優しさ?
まあそんなことはどうでもいい。
じゃあ付き合おっか、なんて、また上辺だけ優しさをのせて思ってもいない言葉を放つ。
この日俺は、この男を、一生俺だけに依存するように「しつける」ことを決めた。
【何もいらない】
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あれ……闇深になっちゃった…そんなつもりなかったのに…