あなたの頬の赤らみは熟れた林檎を彷彿とさせ、その瞳の奥の黒はぶどうにも等しい。
あなたはテーブルにメロンと、それを小舟に見立て、マスカットを一粒、先端に置いて見せたと思えば、そいつをサッと美味しそうに頬張った。
あなたの唇はいちごのように情熱的な赤を秘めている。
あなたの目には、例えるならば私はどんな風に映っているのだろう。
ぶわっ!と吹く風に、私はしばし目を閉じた。
それは私を運んではどこへゆくやも知らぬまま
遠い東へ吹き付けば、これを東風だと知る頃に、
私は遥か空の中。
人はしげしげ私を見れば、
春の香りを感じ取るのか、或いは冬の終わりを嘆くのか、
それはそうとも分からんが、私は今やとうに風
ところでこれは何処まで吹く?
こんにちは、こちらの地方は今朝は雨が降りまして、庭のツツジに雨粒が反射して、庭全体が仄かにピンク一面でした。
あなたの傘も、桜が散ったような綺麗なピンクでしたね。
今日はところにより雨だそうです。あなたの街にも雨は降っているでしょうか?もし降っているのなら、傘をさしてご機嫌に歩いてみてください。あなたの傘は雨粒によく映える。
しぐるる街の往来を、ピンク一面にしてください。
私はまず、もうひな祭りの時期か?と自分の目を疑った。この時期が近づくと、小さい頃は学校などで「明かりを点けましょ雪洞に」と陽気に歌っていたものだから、必然的にひな祭りというものを意識してたし、この時期は何かとソワソワとしていたのだが、少なくとも小さいとは言えない歳になり、そもそも男な事もあり、もはやただの平日として形骸化していた。それでも、店先に雛人形とかを飾っている、気合いの入った店を見かけると、(あの店のひな壇は随分と豪勢だな、)とか、(この雛人形は手のひらサイズで素朴だな、)などと、妙に風情を感じることもあるのだ。
この題材を前にして長らくたったが、どうやら何も思い浮かばないので、そのうち思いつくだろう、と高を括っていたら日が暮れていた。希望的観測もほどほどに。