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ぶわっ!と吹く風に、私はしばし目を閉じた。

それは私を運んではどこへゆくやも知らぬまま

遠い東へ吹き付けば、これを東風だと知る頃に、

私は遥か空の中。

人はしげしげ私を見れば、

春の香りを感じ取るのか、或いは冬の終わりを嘆くのか、

それはそうとも分からんが、私は今やとうに風

ところでこれは何処まで吹く?

5/14/2026, 5:21:24 PM