「ねぇ」
机に突っ伏して寝ていたところに声をかけられて、俺は驚いて顔を上げた。
「これ、キミの消しゴムでしょ。落ちてたよ」
「あ!…ありがとう」
「どういたしまして。じゃね」
「あっ、ちょっと。…聞きたいことあるんだけど」
「ん、なに?」
「なんかさ、あの日からも俺に随分と親切だよね。君、別に俺のこと好きじゃないのに」
「…あの時は、ごめんね。
…でも、あのときも言ったけど、私まだ恋って感情を認識できてなくてさ。そんなんで付き合ったら、キミを悲しませてしまいそうで、自分が困ると思ったんだ。エゴだよね。でも、これが本心。だから、せめてこれまで通りにキミと関わることが、私にできることかなって」
「……うん。…ありがとう」
…そんな君だから、好きになったんだ。
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私には一度だけ、告白されて付き合った子がいました。友達として好きだったから、いいよって言ったけど、最後まで彼に恋は出来なかった。中学生の時付き合いはじめて、別れたのは、高二の夏頃に、彼が『通ってる高校の子に告られた、その子の気持ちに応えたくなった』と言われて、断る理由がなかったからでした。
なんだか中途半端でいびつな経験だったようにも感じますが、女子校の中高に通い続けた私には早すぎたんでしょうか。
あのとき、告白で断っていたら、どんな風になったんだろうか、と考えてしまって、断った後の理想の関わり方を考えて書いてみました。
-【好きじゃないのに】
今日も、うまくできなかった。
あの日、結局雨の中ずぶ濡れで帰ったあの日から、ずっとそう。
『今後も曇りの日が続きますが、ところにより急な雨が降ることがありますので、数日間は折り畳み傘を持ち歩くのが良いでしょう。…』
…そっか。
まるで、占われているみたいだ。
あの日から、私が空を見上げるといつも曇ってる。
…そんな。
心に何かがほこりみたいに積もってしまって、払いのける勇気がない。
晴れた空を見たら、勇気をもらえる気がして。
-【ところにより雨】
2月26日【物憂げな空】の続きです。
私の人生って、バカみたいだと思う。
人だって、もっと、生きることだけに必死だった頃があるはずなのに。今の私は、生きるためにしてることなんて何もない。
ここちのよいベッドにうずくまって、
美味しいご飯を求めて外食したりして、
好きな服を着て、
自分の家という、帰る場所があって。
生きるためというより、やりたいからやる、と思えることがほとんどになってしまった。必死さのかけらもない。
こんなことを考えてしまう私も暇なものだなぁと、ちょっと客観的になってみる。
「人生は"最高の"暇つぶしだ」と、ある人が言っていた。
"最高"っていうのは分からないけど、ある種、暇つぶしだというのには納得感があった。
だから、私はこの【バカみたい】な人生を、出来るだけ何かに必死になって生きてみたい。
何かに必死になれる人をみると、眩しくなる。
私はどんな「暇つぶし」に必死になれるのだろう。
この世界が全て夢だったら…と考えることがたまにある。これまで私として過ごした日々が全て儚い夢だったとしたら、と。
そうだったとして、それが醒めるのを想定して生きるなんてこと絶対しないに決まってるから、考えてもしょうがないと思って考えることをやめる。
なら本当の夢の中で夢だと気づくときは、、、そんな時ないんだよね。気づいたことがない。私は、夢の中でも最期まで、現実と同じように、夢だったらなんてことを考えたくないらしい。
-【夢が醒める前に】
何かを恐れているように明るく振る舞ってバカ笑いしてる人とか、
人に嫌われるのを恐れるのか知り合いに話しかけづらくて困っている人を見ると、もどかしく感じてしまう。
人前に立つのが苦手だという人には、人はあなたが思うほど注意深くあなたをみているわけではないと思うよ、と言いたくなってしまう。
こういうのを「こわいもの」と一括りにするのも極端な話かもしれないけれど、
「こわがる」という理由だけで立ち止まってしまう人を見ると、何かその人が動き出せるために一言言ってあげたい、何かしてあげたい、と勝手ながら一人悶々としている。
私個人は、人の心のうちの感情なんて読めるものじゃないから、そこまで気にせず自分がしたいようにすればいいと考えるけど、
これは私の経験から来る一つの意見にすぎなくて、人には人の考えがある。
だからこそ、こういうアプリって本当にいいなと思ってます。
-【怖がり】