ねこし

Open App
7/3/2023, 11:23:12 AM

《この道の先に》

歩いている。
ずっとずっと 長い道を。
先が見えず迷いそうになる度に、
たくさんの方向から光が見えた。

光の意味が無いじゃないか。
ひとつにしてくれよって思いながら歩く。

ほかの光より光って見えた方を目指して歩いた。
目指してる時は、必死だから迷わず歩ける。
けど、結局光が弱まってって
また迷う。

なんで歩いているの?
この道の先に答えはあるの?
自分にそっと聞いてみた。

歩くしかないんだってさ、
じゃあいっそ本気で道の先探してみようか。

7/2/2023, 10:56:22 AM

《日差し》

僕は日に弱い。肌の病気だと言われた。

実際は違った。全く平気だった。
日光浴にも行ったし、太陽を見つめたりした。
平気だったんだ。

僕が弱いのは心だ。心の病気だったんだ。
だから、日にも当たれない。
だから、誰とも喋れない。
だから、何も感じない。

「ねぇ神様、なんでこんなことするの?」

僕は暖かい日差しを浴びて無気力に笑っていた。
消えかけの心とボロボロな体で。

7/1/2023, 10:41:56 AM

《窓越しに見えるのは》

カキカキカキ…

はぁ、期末テストとか滅べばいいのに…

数学のテスト中、私はこんなことを考えていた。
勉強が嫌いな訳では無い、むしろ好きな方だ。

テストはなぁ…

私の親は恐らく毒親だ。でも、勉強だけ。
他については普通の親だと思う。
勉強に関する時だけ普段の親から考えられないほど厳しくなる。
『学年一位』
それは私の平凡な脳には難しすぎるはずだった。
死ぬほど勉強させられた。嫌では無いけど、
そのおかげで学年一位も実は簡単だ。

テストは楽しいもんじゃないのか…?

なんか、もうめんどくさくてやんなっちゃう

全問解き終え、見直しも終わった
あとは……
ふと目に外が映った。美しい人がいた。
何故か見とれてしまった。
とても綺麗な顔。

「はやくおいで?」
窓越しに声を掛けられた。
あなたは……?


「大丈夫だよ、」






6/30/2023, 11:30:51 AM

"運命の赤い糸"
誰しも1度は憧れる「運命の相手」

しかし実際に存在していたら?
自分の好きな人が自分と結ばれる運命ではなく、
自分の嫌いな人と結ばれる運命だったら?
そんな時どうしたらいいのだろうか。

運命なんてもの、ない方がいいと、要らないと、
感じるのではないか?

結局自分が受け入れたいことだけを運命なんて言う
それは、人の我儘の塊だ。

6/29/2023, 12:33:14 PM

「入道雲」


夏を象徴するような雨雲だ。
人はそれを、時に神秘的。時に恐怖の対象として
昔から愛してきた。


入道雲ってどう思う? ふと、尋ねた

「でっか」「夏を感じる。夏の風物詩。」
その蛙は言った。
蛙をも魅了するその雲は
ただただ美しくぽつんと空に浮かんでいた。

Next