失恋
中学1年生の頃、クラスの女子に好きな人を聞かれ正直に答えてしまった。
すると、好きだった子に僕が好きなことをバラされてしまった。
しかもその好きな子からの返事をバラした女子からもらった。
返事は「気持ち悪い」だった。
怒りよりも悲しいという気持ちが先立ち食事が喉を通らなかった。
だが悲しいことも人間は忘れるようだ。
今日このお題を目にして久々に当時のことを思い出した。
心は特に傷つかなかった。
どうやら知らないうちに乗り越えていたようだ。
正直
僕は正直な人に憧れる。
一度嘘を付くとつき続けなければならない。それはとても疲れる。
かといってここはお世辞を言った方がいい場面だろうという所で正直に言ってしまい場の空気を冷やしてしまう人もいる。
両方をうまく使い分けられるといいのだろうがこれがなかなか難しい。
梅雨
学生の頃、梅雨の時期はせっかくセットした髪型が崩れるから嫌だった。
社会人になり髪型を短くするようになった。
短くしたおかげで髪型が崩れることを考えなくても済むようになった今、心がとても楽に感じる。
憂鬱でイライラしていた梅雨に対して思うところはなくなった。
髪型1つでこんなに心が軽くなるのなら、もっと早く髪を短くしておけばよかった。
無垢
サンタクロースをいつまで信じていただろうか。
僕は小学校4年生のときまで信じていた。同級生にからかわれるまでは。
今の僕には、サンタクロースを信じている子供たちがいる。
そんな彼らを見ていると僕まで純粋な気持ちを取り戻したような温かい気持ちになる。
終わりなき旅
18歳の時、借金の連帯保証人になっていた父が、3億7千万円の負債を背負い資産を全て失った。
家族を心配させないために黙っていた父は、僕が20歳の時に自殺未遂をした。それから僕は家族を支えるために働いた。
2人の妹と弟を無事大学卒業させることができたのは僕の誇りだ。
その後、弟は精神的な病を患い家で療養生活を送っている。
様々な困難があったが、家族皆、今は毎日笑いながら生活している。
贅沢な暮らしはできないが、穏やかな日々を過ごすことができている。