断崖絶壁から、飛び降りる思い。
実際に飛び降りた経験はないが、
そのくらいの勢いと覚悟がなければ、
現状から、何も変わらない。変われはしない。
何事も、始めは怖くて、辛いものだ。
経験したこともない壁を、目の前に、
今まさに、ぶち破ろうとしているのだから。
楽しめるのは、その後、心に余裕を持てた時。
それまでは、何度も何度も、
断崖絶壁から見下ろしたような恐怖が、襲いかかる。
できるだけ早く気付き、壁がまだ小さい内に乗り越え、
楽をしたいものだね。
[始まりはいつも]
どんなに話しても、どんなに行動で示しても、
伝わらない時は、伝わらない。
相手が、聞き耳を持たない限り、
受け入れようとしない限り、
雑音となり、風景となって、存在すらもなくなる。
せっかくの言葉も、様々な音を発せられる声も、
たくさん、持ち合わせてるのに。
心がある、思いもあるのに、
伝わらないって、こんなにも虚しい。
[すれ違い]
空の青さが、なんだか薄く感じる。
水色と言うより、白い線で書き消したかの様。
雲とは言えない、細く長い線は、
まるで、時の流れを、教えに来たかの様に、
空に、壮大な河を描く。
長く、太く、偉大で、活気ある様は、
生き生きとした、強く勇ましい龍に思え、
束の間の晴天に、暫し心を奪われるのだ。
『女心と秋の空』と、広く知られてる様に、
秋の晴れ間は、そう長くはない。
気付けば、どんよりとした雲に覆われ、
見てるだけでも、心が沈む。
だからこそ、更なる特別感は、増すのかも知れない。
[秋晴れ]
昔は、一杯あった。
寝ても覚めても、頭の中に渦巻いて、
目の前の事に、集中できない。
こんなんじゃ、楽しめるはずもない。
悩んだ時もあった、苦しんだ時もあった。
何より『今』を変えられなくて、前に進めなくて、
毎日毎日、変わらぬ光景、同じ事の繰り返し。
『生き地獄』って、この事を言うのかな……。
と、今も思う。
多分、
「変わりたくても、変われない。」
「進みたくても、進めない。」
その思いが、強く強く、胸を焼き尽くすから、
『消えぬ刻印』となって、体を蝕み続けるのだろう。
「叶うなら、今を変えたい。」
「忘れられないなら、今より幸せになりたい。」
言葉にできない、細やかな願いが、
『消えぬ思い』となって、強く胸に刻まれるのだろう。
皆様には、幸せになって欲しい……。
私からの、細やかな願いです。
[忘れたくても忘れられない]
迷って、悩んで、苦悩して。
必死に探して、駆け回っても、いつも同じ道、同じ場所。
抜け道を探したつもりが、深い深い迷路の奥に、迷い混んでいた。
『ここは、どこだ?出口は、どこ?』
いつから、ココに居たっけ……?』
今となっては、右も左も分からない。
進んでるのか、戻ってるのか?それさえ、分かる術もない。
更に深まる暗闇の中で、思い浮かぶのは、淑やかに微笑む君の姿。
『間に合ってくれ、頼む!ただ、一目会えるなら……。』
「無事でいてくれ!」
転んで、躓いて、血が滲んでも、ひたすら前へと足を運ぶ。
例え姿は見えなくても、『必ず会える』と、胸に秘めて。
[やわらかな光]