空の青さが、なんだか薄く感じる。
水色と言うより、白い線で書き消したかの様。
雲とは言えない、細く長い線は、
まるで、時の流れを、教えに来たかの様に、
空に、壮大な河を描く。
長く、太く、偉大で、活気ある様は、
生き生きとした、強く勇ましい龍に思え、
束の間の晴天に、暫し心を奪われるのだ。
『女心と秋の空』と、広く知られてる様に、
秋の晴れ間は、そう長くはない。
気付けば、どんよりとした雲に覆われ、
見てるだけでも、心が沈む。
だからこそ、更なる特別感は、増すのかも知れない。
[秋晴れ]
10/18/2021, 10:36:34 AM