10/2/2024, 1:09:58 PM
あの奇跡をもう一度見せて、
魅せてみてよ。
ねえ、助けてくれる?
10/1/2024, 12:22:18 PM
憧れている。
世界の終わりに憧れている。
誘われている。
それはきっとこの世で1番素晴らしいものだと。
あの荒れている、腐りきった地面に降り立って自分はそれがいかにそうなのか語るべきなのだと。
遊ばれている。
「ああ、みんな思ったより冷たいんだなあ。」
黄昏ている。
輪郭のはっきりしない終わりが、いつだって僕の瞳孔を掴んでは離してくれない。
黄昏時、いつだって世界が終わるような気がしてならないんだ。
9/30/2024, 1:11:26 PM
明日の調理実習のために、リンゴの皮を剥く練習をする。
自分の手が傷つくのを怖がりながら、
怖いもの知らずのフリをして果物ナイフでひたすら剥く。
怖くない怖くない。あたかも自分がまだナイフの存在も知らぬ子供であるかのように、気味が悪いほど優しく語りかける。
「失敗してはダメだ」と。
ちっぽけな地球をなぞるかのごとく刃を滑らせる。深く入れてはならない。滑らせなくては。米粒の中に神様が7人いる話があるように、そこにはきっと侵しては罪ななにかが居るのだ。常温放置したバターよりも滑らかであるぐらいに。少しでも薄く剥けるように、何度も何度も目を凝らす。
リンゴの皮をナイフと自分の親指が、しっかり挟んでいることを何度も確認する、している。
私はこうして、始めたてで6分前後かかったりんごの皮むきを、その2倍程度の時間をかけて、回りくどく壮大に味をつけるのです。
全ては普遍的な私の記録が、主人公のいる話であるために。
多分きっと明日もそんなことを書いている。
しかし主人公はまるで誰だかわからない。
私であるときもあるし、この世のどこかにいる誰か、もしくはどこにもいない誰かにもなりうる。
私であって私でない記録がまた生まれていくのだろうか、きっとそうだろう、きっと明日も。