風景……
この春、私はアリのゲームを卒業した。
卒業なんていうと カッコいいけど
要するに ハマりすぎてやめざるを得なくなった。
目が覚めてすぐにアリの巣の様子を見に行く…
会社のトイレで突然決意した。
用を足しながらアリの巣の様子を見ようとして
…これは いけないと 思った。
その夜、日本人のアリ友達に短い手紙を書き
私は 南米のコロニーを去った。
私が居なくなっても
あの風景は スマホの中に存在する
私のアリの巣も、風景の一部として有ることだろう。
フラワー…
繰り返し読んだ本があった。
その本は、保育園の棚にあった。
やさしいことをすると、花がひとつ咲く
そんな内容の話だった。
卒園の日、園児たちは一冊ずつ本をもらった。
私は、その本がとても好きだったし
その本を貰えると思い込んでいた。
でも、私の番が来て
選べる本の中に、その本は無かった。
それから一度も、あのお気に入りの本を読んでいない。
でも………と思う。
数十年たった今でも、本の内容はよく覚えている。
挿入された切り絵の美しさもそのままに
卒園式のあのとき、
私の花が、花さき山に咲いたのかもしれない。
涙……
♪ダメだもうダメだ涙も拭けない
♪そんな自分変えたくて今日もゆく
明日も の歌詞だ。
何かのテレビで聞いてとても好きな歌になった。
この歌の主人公はとても頑張り屋さんだ。
それから、歌っている人の声がこれまたかわいい。
それはさておき、
泣くことには、ストレス浄化作用があるという。
最近、涙腺ゆるゆるな私だ。
うーん、浄化されている……
春爛漫…
渡された桃色の粒のむ君よ 安楽死って犯罪だよね
私は、幸せすぎると死を考えてしまう。
みんなそうなんだろうか?
もう二度と…
ことばは言霊(ことだま)
一度 口から出たら 戻せない。
一瞬で すべてを失うこともある。
誰かを傷つけてしまう前に…
ことばの力について思う。
私はユーチューブが好きでよく見る。
健康の話とか、沢山の人の主張を聞いたり実践したり。
通知がうるさいと思ったら離れるしの繰り返し。
最近ハマっていたのがショート動画の料理だ。
春の弁当のアイデアが秀逸なのだ。
簡単そうにパパっと出来上がる。
もちろん、私も作る。
……………。
…動画の主がいかに優秀かを思い知る。
私にとって ユーチューブでの動画はテレビと同じ感覚だ。
話題は、自分で取捨選択する。
しかし、リアル世界で
誰かと対面して話をするとき、
否応なく相手の言葉を受け取り、相手に言葉を渡す。
望む望まないにかかわらず、真剣勝負になってしまう。
会話するということは そういうことだ。
一度 失ったものを 再び同じに戻すのは難しい。
………。
わたしも、あなたも…。