ジャングルジム…
保育園のジャングルジムが好きだった。
てっぺんは4段くらいだったと思う。
てっぺんに腰掛けて長い時間を過ごす子供だった。
ある時、手が滑って下まで落ちた。
てっぺんから地面まで。
手足をことごとく打ちながら落ちた。
でも、そのおかげでケガはなかった。
現在、公園からジャングルジムが消えているそうだ。
原因は落下事故の増加だそうな。
香水…
空のエレベーター
乗り込むと柑橘系の香り
あの人の香りだ…
そして、あの娘の香りでもある。
あの娘はあの人の恋人だった。
しかし、別の人の妻となった。
あの人も別の人の夫になった。
ふたりは同じ職場で働いている。
私は…
二人がうらやましい。
いろんな意味で。
私は自分の香りを持たない。
私の日記帳…
誰にも見せない前提で書くのが
日記ではないのか?
地獄の日記体験が、子供を苦しめる。
今もあるんだろうか?
夏休みの絵日記…
やるせない気持ち…
今、スターマインが上がっている。
夕方からの天気予報は雷雨。
空から激しい雨
音だけが響き、スターマインは雲の中
花火職人は?
花火を発注した人は?
お祭りを楽しみにしていた人々は?
やるせない…
麦わら帽子…
今日は、私の爺さんの話をしよう。
爺さんは貧乏な農家に生まれ
10年以上前に104歳で亡くなった。
戦争では陸軍の二等兵だった。
顔が馬に似ていたので、上官や仲間から
名前ではなく「ウマ」と呼ばれていた。
隊での爺さんの仕事は、主に動物の世話だった。
馬や牛、鶏なども居たようだ。
戦争が終わり、帰路に広島でお手伝いをした。
しかし、爺さんはそのことをあまり話さなかった。
さて、
爺さんは上官から上等の毛布を譲られて持ち帰った。
上官はいつも革靴を履いていた。
そのため、ひどい水虫に悩まされていた。
農家の生まれで稲わら細工が得意だった爺さんは、
上官のためにわら草履を編み、水虫を治した。
そのことのお礼だったようだ。
この美しい地球のあちこちで…
戦火は絶えない。
戦争に勝者などいないのに…。
………。