「遠くの空へ」
遠くの空へ行ったら、貴方に逢えるのかな……
もう一度だけでいい、貴方に、逢いたい……
「言葉にできない」
貴方へのこの想いは、言葉になんかできない。
きっと、恋とか、愛とか、信頼とか、尊敬とか。
そんな何かにカテゴライズは出来るんだろうけど、どれも正しい気もするし、どれも違う気もする。
ただ、貴方が大事な事だけは確かで。
きっといつかは自分の中で、この気持ちに名前が付くのだと思う。
でも今は、言葉にならないこの想いを、大切に育てたい。
「春爛漫」
外は桜が咲き乱れ、お花見で笑顔が溢れてる。
美しい花と、芳しい芳香に囲まれて。
それでも、私は微笑えない。
貴方が居ない、ただそれだけの事なのに、もう私は微笑えなくなってしまった。
貴方を失っただけなのに。
それ以外は何一つ以前とは変わらないのに。
私の世界は全て色を失い、音を失い、歓びを失った。
神様、どうか私にあの人の事を忘れさせてください。
どうか、以前の、あの人と知り合う前の私に戻してください。
この絶望を知る前の私に。
あの人との幸せを知ったが為にこの絶望があるのだから、全てを知る前の私に戻してください。
あの人との想い出も全て失ったとしても、ただ今が辛いの。苦しいの。諦めきれないの。
だから、どうか、お願い……
「誰よりも、ずっと」
きっと、誰よりもずっと、私が貴方の事を好きだと思ってた。
あの娘にも負けない位、絶対に私が一番貴方を好きだと。
でも、貴方が選んだのは私じゃなかった。
どれだけ想っても、この想いはもう貴方には届かない。
貴方の視線は私の上を素通りして、いつもあの娘だけを見つめてる。
私の上では、一瞬すら留まる事もない。
誰よりもずっとずっと貴方を好きなのに、この想いは伝えられないまま、一生報われないまま。
それでも、それでも。
私は貴方を諦められず、きっと一生忘れる事はないでしょう。
実らず、報われず、気付かれもせず。
それでも、貴方を好きになった事は、私にとっては誇りでした。
貴方を好きになれた私が、ずっと、誇りです。
「これからも、ずっと」
ずっとこのまま、貴方の隣を歩いて行くのだと思っていた。
これからもずっと、お互いに想い合い、慈しみ合い、愛し合うと思っていた。
でもそんなのはただの幻想だった。
貴方の自由さは身勝手さに。
貴方の決断力は単なる思慮のなさに。
貴方の積極性は傲慢さに。
全てが悪い方向に感じられた。
出した物は出しっぱなし、
後片付けや面倒事は全て私任せ。
良い事は自分のおかげで、悪い事は私のせい。
私の意見や尊敬は無視するのに、自分の事だけはこれでもかと主張する。
貴方の甘えを通り越した依存心に。
貴方の生活能力のなさに。
全てが尊敬出来なくなってしまった。
貴方、そんなに無能なのに、本当に会社でまともな社会人として過ごせてるの?
あんなに愛していた筈なのに、いつしか触れられる事も嫌になり、同じ部屋の空気を吸う事さえ苦痛になっていた。
貴方の一挙手一投足、全てがただイラつきの原因になってた。
マジムカつく。
何処かで引き返せたのだろうか?
何処かで軌道修正出来たのだろうか?
でも、もしそうだとしても。
今の私には戻りたい気持ちもやり直したい気持ちも、欠片すら残っていない。
もう疲れたの。
貴方の為に、貴方の代わりに動くのも、考えるのも。
全てに疲れたの。
もう無理なの。
……ほらね、今更縋ってくる。
でも、残念。
オマエなんか、いらねーよ。