「冬の足音」
冬の足音が近付いてくる。
雪の降る地方に住む私にとっては、それは初雪の足音で。
ちょっと楽しみな様な、憂鬱な様な。
面倒だけど、キレイな、冬の風物詩。
「贈り物の中身」
明日は貴方の誕生日。
何を贈ろうか?
貴方は何が嬉しいんだろう?
服?カバン?靴?車?最新型のスマホ?
それともやっぱり現金?
手作りの心のこもった物が嬉しいタイプではないよね?
どうせ贈るなら、貴方が喜ぶ物を贈りたいの。
でも、貴方に聞いたらサプライズじゃなくなっちゃうし。
だから、私一生懸命考えたんだよ?
うんと、う~んと考えた。
貴方は彼女の事が好き。
いつも彼女を見つめてる。
でも私は知ってる。
彼女は見た目だけで、中身は空っぽなの。
貴方は、そんな彼女のキレイな顔が大好きなの。
だから。
そんな貴方にとびっきりのプレゼント。
キレイにラッピングもして。
不定形な形だから、キレイに包むの大変だったんだよ?
彼女のキレイな顔をそのまんま、貴方に贈るね。
体は邪魔だからちゃんと処分したよ?
貴方の大好きなキレイな顔だよ?
もっと喜んでよ。笑ってよ。
お誕生日、おめでとう🎉
「凍てつく星空」
星空も、心の中も。
貴方が居なければ、全て凍てつくだけ。
「君と紡ぐ物語」
この先の人生は、全てが君と紡ぐ物語になる。
君と、僕と、一緒に支え合いながら歩んで行く、物語。
涙も、笑いもあるだろう。
後悔も、懺悔もあるだろう。
でもきっと、かけがえのない素晴らしい物語になるよ?
愛溢れる、温かい物語になるよ?
だから、ずっと2人で歩んで行こうね。
この手を離さずに、生きて行こうね。
「失われた響き」
ご飯が欲しくて、「ごわ~ん」と鳴く声。
にゃ~にゃ~、ミウミウ甘えて鳴く声。
うにゃうにゃと愚痴る声。
名前を呼ぶと「ん?」と言う声。
全てが愛しい声だった。
今ではもうその響きは失われ、もう二度と君に逢う事は叶わないけど。
でも、君は心の中にはずっと居るよ。
次の子をお迎えしても、君を忘れる事は絶対にないよ。
誰にも代えられない、かけがえのない大切な子だよ。
今でもずっと、大好きだよ。