「消えない焰」
心の中に消えない焰がある。
貴方を想う気持ち。
でも、それと同じ位の大きさで、貴方を憎んでいる私も居る。
愛情と憎しみは紙一重だって昔に聞いたけど、全然ピンと来なかった。
頭では何となく理解してたけど、心の中では納得出来なかった。
でも、今なら解る。
好きなの。どうしょうもなく好きなの。
自分ではどうにも出来ない位、貴方への気持ちが溢れてるの。
憎いの。噛み千切りたい位、憎いの。
どうして?裏切ったの?嘘つくの?
理性で抑えられない位、許せないの。
愛憎の焰が燃え盛り、消える事なく私を焦がす。
貴方も一緒に燃え尽きてくれればいいのに。
「終わらない問い」
ずっと自問自答を続ける。
貴方との事を終わらせるべきか、このままズルズルと続けても良いのか。
理性の部分ではわかっている。
きっと、このまま続けても、誰にとっても良くない結果が待っているだけ。
私も、貴方も、あの子も、皆がボロボロになり、傷ついて、人を恨んで、自分を責めて。
誰も幸せになれない結末しか見えない。
でも、感情の部分では、それら全てを凌駕して、貴方と居たい気持ちが溢れている。
全てをかなぐり捨てて、どんな犠牲を払っても、ただ貴方さえ居ればそれでいい。
そう思う、そう願う自分が居る。
でも、そう思った直ぐに又現実を見て。
そして、又自分の感情に流されて。
そうして、グルグルと終わりのない答えの迷路の中で、弱い私は永遠に迷い続け、彷徨い続ける。
「揺れる羽根」
背中の羽根が揺れる。
物理ではなく、その属性をどうするかで揺れている。
キレイな心の、白い天使の羽根になるか。
邪悪な心の、黒い悪魔の羽根になるか。
相手次第で天使にも悪魔にもなれる。
私の心の中には、どちらもが住んでいるから。
「秘密の箱」
誰にも言えない秘密がある。
あの人の事を忘れられない。
結婚もして、可愛い子供も居て。
なのに、私の心の中にはいつもあの人が居座っている。
一瞬は忘れる時もある。
でも、ずっと心に居座り続けて、どれだけ忘れたいと願っても、忘れられない。
私の心の中の秘密の箱。
あの人との事。あの人の事。
深い、深い、山の中の秘密の箱。
あの人の、もう動かなくなったあの人の身体がある、秘密の箱。
この秘密は誰にも知られてはいけない。
忘れてしまいたいけど、忘れずに、秘密が発覚しない様に気をつけなければならない。
秘密の、箱。
「無人島に行くならば」
もし私が無人島に行くならば、サバイバル前提ならナイフとかライターとかシュラフとか雨具とか。兎に角実用性のある物だよね。
でも、もし人が居ないだけで衣食住がキチンとしてる無人島なら。
長編の、シリーズ物の小説を全巻持って行きたい。
面白そう、読みたい!!と思って買ったのに、細切れで読むのは勿体ないし、きっと読み始めたら一気に読みたくなるだろうから、と思って、時間のある時に読もうと置いてある、とっておきの本が何十冊も……
入院した時とかにはそれを持って行って読むんだけど、そうそう入院もするわけでもない。
かと言って、時間は作るものだとはわかっているけど、どうしても日々の仕事や家事や雑事に追われてまとまった時間なんてとれず、結局読めないまま。
だから、もし無人島に行けるなら、その本を持って行って一気に読破したい。
いや、本音を言えば、行けなくてもいいから、何にも追われず、ゆっくり読書をする時間が欲しい……