「一輪のコスモス」
コスモスは、いつも大群で咲いているイメージがある。
だから逆に一輪のコスモス、と言われると何だか違和感がある。
一輪でも、大群でも、可愛らしさは一緒なのに。
人も一緒。
一人で居ても、大勢で居ても。
自分は自分、人は人。
何処にいても、自分さえ見失わなければ輝ける。
自分の放つ光は、輝きは、変わらない。
「秋恋」
秋の恋も、春も夏も冬も。
わたしの恋は全て貴方に向かってる。
ずっと、貴方が好きです。
「愛する、それ故に」
愛とは何ぞや?
恋とは違う。
甘やかしとも違う。
躾とも違う。
同情とも違う。
庇護欲でもない。
愛が何かも解らないのに、愛する故に、なんてわからない。
ただ、この気持ちを。
貴方を大切だと思う気持ちを。
その気持ちから生まれる行動を。指針を。
それらを大切にして行く事しか、私には出来ない。
「静寂の中心で」
静寂の中心で、私の心は大声で叫んでいる。
平気な訳が無い。
大丈夫じゃない。
でも、大丈夫って思わないと、乗り越えられない。
自分で自分に言い聞かせて、何とか自分を奮い立たせて。
弱音は口にしない。
泣き言も言わない。
そんな、嘘ばかりの静寂の中で、痛みが溢れている。
でも。
嘘でも、強がりでも。
続けていれば、突っ張っていれば。
いつかはそれが当たり前になって、それが力になって、それが真実になる。
そう信じて、私は嘘っぱちの静寂の中心で、大丈夫な顔をし続ける。
「燃える葉」
山が燃える。
草も、木も、花も、葉も。
逃げ遅れた動物達も、燃えてしまっているかもしれない。
人は、無力だ。
どれだけ科学が進歩しても、人の力ではどうにも出来ない事がある。
でも、人は無力じゃない。
ちっぽけだけど、でも、無力な己を知りながら、それでも努力をして、工夫をして、何とか少しでも今を改善しようとしている。
それが。
その挑戦する心が、諦めない気持ちが、人の一番の強味だと思う。