「足音」
どこからか足音が聞こえる。
私は息を潜めてやり過ごす。
此処に居る事、気付かれなかったよね?
気づかずに通り過ぎたよね?
最近ずっと誰かの視線を感じていた。
試す様な、品定めする様な、嫌な視線。
じっとりと、湿気を含んだ、嫌な視線。
さっきもその視線を感じて、なるべく私が気づいた事に気付かれない様に注意しながら、何とか撒いて此処に帰ってきた。
誰なの?
どうしてなの?
怖い。
不安だけが募る。
外の気配に耳をすます。
さっきの足音は遠ざかったまま。
きっと私に気付かずに去って行ったのだろう。
私のこの隠れ家までは知られてないのかもしれない。
このまま見つからなければ、いつまでも此処に隠れていてもいいのだけど、でも私にも生活があるからそんな訳にもいかない。
ただ怯えながら、日々を過ごすしかない。
でも、私は一人じゃないから、一緒に乗り越えよう?
貴方もそうでしょう?
私と居れば、怖い事なんてないよ?
だから、そんな怯えた目で私を見ないでよ。
「終わらない夏」
夏が終わる。
でも、この大量に残っている宿題を思うと、夏と言うか夏休みが終わらないで居て欲しいと思う……
毎年の事なのに、なぜ学習しないのか、私……
「遠くの空へ」
この空は、貴方が居る遠くの空に繋がっているのだろうか?
貴方に、会いたい……
「!マークじゃ足りない感情」
それはきっと、自分の理性では抑えられない程の気持ちなのだと思う。
驚愕、怒り、喜び、楽しさ。
いろんな気持が当てはまると思う。
でも、私の中では愛情とか悲しみは当てはまらない気がする。
どう違うのか、と言われると難しいんだけど、強いて言うなら、「強い」と言う形容詞が似合う感情には「!」は合うけど、「深い」と言う形容詞が似合う感情には合わない気がする。
そして、それらの気持ちの根底にあるものも、きっと何かが違う気がする。
あくまでも私の勝手な思い込みだけど。
「君が見た景色」
どこまでも続く海。
君もこの景色を見たのだろうか?
君の軌跡を辿って、僕は此処まで来たよ。
君と長い間を過ごして、そして初めての大きな喧嘩。
君は僕を試してるのか、行き先が解るようなヒントを残して、僕の元から去って行った。
探して欲しいの?追いかけて欲しいの?
それとも、本当にサヨナラなの?
もし本当にサヨナラなら、きっと君はヒントを残さず、探そうと思っても絶対に探せない所に行ってしまうと思う。
ヒントを、軌跡を残すと言う事は。
きっと、君の中にも僕への想いが残っていると信じて。
君の見た景色を追いかけるよ。
そして、君の笑顔に辿り着く。
ただいま?おかえり?
どっちかは解らないけど、君に又巡り会えた。
ここから又、始めよう。