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7/11/2025, 11:31:29 AM

「心だけ、逃避行」


貴方と一緒に逃げてしまいたいけど、それは許される事ではないから。
だから、せめて心だけでも貴方と居させて。
心だけでも、貴方と一緒に逃避行させて。

きっと、貴方と私は一緒にはなれないから。
だから、せめて……

7/10/2025, 11:15:03 AM

「冒険」


毎日何らかの発見がある。

昨日までは知らなかった花の名前がわかった。
長年間違えて覚えていた物の正しい名前を知った。
道を間違えて新しいお店を見つけた。
オススメで流れてきた動画を見たらハマった。
着た事のない色の服を着てみた。

ホントにちょっとした事なの。
でも、ちょっとした発見が毎日の冒険。
それが、楽しい。

7/9/2025, 1:11:10 PM

「届いて……」


この声が、貴方に届けばいいのに。
どれだけ叫べば、届くの?
どれだけの想いを込めれば、届くの?

何も解らない私は、ただただ叫び続ける。
この、誰も居ない深い森の、穴の中で。
命が尽きるその日まで、叫び続ける。

7/8/2025, 11:54:03 AM

「あの日の景色」


旅行に行って初めて見る景色。
一本道を間違えて、そのおかげで見つけたキレイな景色。
テレビや本で見た絶景。
年を重ねるにつれて、沢山のキレイな景色や、キレイじゃなくても心に残る景色を見てきた。

でも、どれだけ素晴らしい景色を見ても。

幼い頃に、父の肩車で見た、日頃は見られない様な高くからの景色には敵わない。

遊び疲れて眠りこけ、母に背負われて、目が冷めた時に肩越しに見た景色には敵わない。

ただ真っ直ぐに愛された記憶と共に蘇る、あの日の景色に勝る景色はない。

7/7/2025, 12:58:53 PM

「願い事」


子供の頃の願いは、大きくなったら好きな仕事がしたい、とか、可愛いお嫁さんになりたい、とか、もっと俗物的にお金持ちになりたいとか、現実味のない事が多かった。

それが思春期になると。
早く大人になりたい、とか、早く家を出たい、とか、彼氏とこのまま仲良く続けたい、とか、少し現実味を帯びてきたけど、でも今思うと、まだまだおままごとの様な願いだった。

そして青年期になると。
仕事の資格を取りたいとか、キャリアや収入アップの為に転職したい、とか、自分の努力次第で手に入れられる事を願う様になった。

そして今は。
色んな経験をして、結婚して子供も生まれ。
努力で手に入れられる物はある程度は手に入れてきた。
そんな私のたった一つの願い事は。

兎に角この子が幸せで居てくれればそれでいいと思う。
自分が年老いて、いつかこの子の足枷になってしまうかもしれない。
それが嫌だから、そうならない様に努力はしてる。
でも、人生はどれだけ準備をしていても、いつ何処で何がどうなるかは解らない。
そんな時でも。

兎に角この子が幸せでさえあれば、それでいい。
この子自身が、幸せだと思える人生を歩んでくればそれでいい。
それが、いい。それしか、ない。

それが今の私の、たった一つの願い事。

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