「まだ続く物語」
貴方と私の物語は終わった。
もう会う事もなく、話す事もない。
もし何処かですれ違ったとしても、きっとお互いに会話もせず、何なら視線すら合わさないだろう。
でも、私の人生の物語は、否応なくこれからも続いていく。
貴方が居ても、居なくても。
私がどんなに辛くても、淋しくても、苦しくても。
時間は変わらずに流れる。
誰の上にも平等に。
私の上にも、貴方の上にも。
そして、貴方の物語も続いていく。
私の居ない、入る余地のない物語が。
私の居た場所に、そっくりそのままあの子に書き換えて。
認めたくないけど、それは事実で。
そして、それを飲み込まないと、乗り越えないと、私の物語はここから進まなくなってしまう。
だから。
私の物語を続けていく為に。
身動き出来なくなった、自分を救う為に。
私が、貴方の物語を終わらせる。
私の、納得の行く形で。
そうしたら、やっと私も新しい物語を始められる。
それはもしかしたら破滅的な道なのかもしれない。
でも、ここで留まって居るよりはマシ。
例え、檻の中に入っても、貴方があの子のモノになるよりは、マシ。
歪んだ狂気に支配された私の物語は、破滅的なエンディングに向かい、まだ続いていく。
「渡り鳥」
渡り鳥の様に、自分にとって生き易い環境を選んで生きていければ、快適に過ごせるのだろうか。
でも、人は生まれる家も、親も、子も、選べない。
仕事とか学校とかは変える事が出来るけど、それも色んな事情で一筋縄では行かない事もある。
環境は選べない。
ある意味それは事実だけど、でも。
自分の考え方を変える事は出来る。
同じ事でも、自分の気の持ちようでプラスにもマイナスにも出来る。
だったら、プラスになる様に自分の気の持ちようを変えて方が得。
環境や才能等も含め、世の中には自分の努力だけではどうにもならない事がある。
でも、それを恨んでも人を羨んでも何も変わらない。
むしろ、しんどくなるだけ。
だったら、自分で自分を幸せにしてあげよう。
人に幸せにしてもらわなくていい。
自分で、自分を幸せにしてあげよう。
そして、幸せを感じられる自分を誇りに思おう。
「さらさら」
小さい頃から天パで、さらさらの髪に凄く憧れがあった。
でも友達に言わせると、丁度いい具合にカールしてる私の髪は、ブロー要らずで羨ましいらしい。
それぞれにそれぞれの長所と短所があって、お互いがお互いを羨んで。
今思うと、お互いにない物ねだりで、「隣の芝は青い」の状態だったんだな、と思う。
でも、人生って残念だけどそんな事が多くて。
目の前の幸せを当たり前と思い、人を見ては自分にない物を欲しがる。
それが向上心に繋がるだけならいいけど、不満や不安に繋がるなら良くない事だと思う。
本当は今自分が手に入れてる物こそが、自分にとっては最高の物なのに、「青い鳥」みたいに、近過ぎて気付けずに居る。
もっと、目の前の物を見て、日々に感謝して、「足りる」を知る自分で居なければ、と反省させられた今日のお題でした。
「これで最後」
貴方と会うのも、話すのも、これで最後。
もう二度と会う事はないだろう。
貴方と出逢って、初めて私は人を好きになるって事が解った。
自分ではコントロール出来ない部分が、貴方を求めてた。
会えない時間は凄く長くて、辛くて。
でも、会っている時間も、楽しい時間はすぐに終わるから、何だかずっと寂しかった。
貴方が好きで堪らなくて、それこそ寝ても醒めても、って言葉がピッタリだった。
もう、生活の全てが貴方だった。
貴方が、私の全てだった。
でも、それも今日で最後。
もう二度と貴方には会えない。
声を聞く事も、その手に触れる事も。
全てが今日で終わるの。
明日からは、貴方の居ない毎日に耐えなければならない。
いつかは、貴方を忘れなければならない。
今は辛いけど、きっといつかはそうなれる日を信じて。
私は前を向いて生きて行く。
振り向かない。悔やまない。
その為にも。
半分土に埋まりかけた貴方の上に、ひたすら念入りに土をかける。
「君の名前を呼んだ日」
あの日初めて、君を目の前にして君の名前を呼んだ。
生まれる前から名前を決めてたから、お腹の中に居る時から沢山名前を呼んで、沢山話しかけてた。
そして、初めて君の顔を見ながら、君の手に触れて、君の体温を感じながら、君の名前を呼んだ。
当たり前だけど、君はただ泣くだけで、でも、それでも世界で一番可愛いと、愛しいと思えた。
あれからも何度も君の名前を呼び、きっとこれからも数え切れない位、君の名前を呼ぶだろう。
その時その時によって、込められる感情は違うけど、でも、気持ちの底に流れる、込められた思いはいつも同じ。
君が可愛くて、愛しくて、大切で、幸せになって欲しい。
生まれてきてくれて有難う。
ママに出来る精一杯で、君を慈しんで、愛して、大切にするから。
だから君は幸せになって。
それだけを、ただ願う。