「軌跡」
自分がした事もしなかった事も。
考えた事も考えなかった事も。
全てが自分を形作り、今の自分に繋がる。
その自分が歩んできた軌跡が正しいのか正しくないのか。
それは、今の、今からの、自分の行いが決める。
正しく、誠実に生きていこうと思う。
歪んだ軌跡を描かぬ様に。
「好きになれない、嫌いになれない」
どうしても、貴方の事は好きになれない。
我儘だし、俺様だし、気遣いも出来ないし。
世の中自分を中心に回ってると思ってる?と思う位の人で、ほんっとに、嫌。
でも、どうしても嫌いにもなれない。
アメとムチじゃないけど、ふとした時に見せる優しさ。
邪気のない笑顔、発言。
バカだけど、多分気遣いもないけど、でも、悪意もない。
だから、基本好きにはなれないけど、どうしても嫌いにもなれない。
別に困らないの。
私が貴方を好きでも嫌いでも誰も困らないし、何なら貴方も何とも思わないと思う。
だから、私が貴方を好きでも嫌いでも、どうでもいいんだけど。
でも、私の中ではスッキリしないの。
何故なら、私は本当は分かってるから。
私は実は貴方が堪らなく好きで。
でも、貴方には彼女がいるから、貴方の嫌な所を無理矢理探して、自分に嫌いって自己暗示かけてるって事を。
そうでもしないと、私の気持ちの持っていきようがないから。
いつか誤魔化せなくなる日が来るかもしれないから。
だから、毎日自分に「私は貴方が好きになれない」って、自己暗示をかけ続ける。
いつか、それが本当になる日まで。
「夜が明けた。」
夜明けが来て、又新しい1日が始まる。
昨日までと一体何が違うんだろう?
代わり映えのない毎日で、不満もないけど刺激もない。
大人達は、変わらない安定した生活を求めている。
「それが幸せだよ?大人になったらわかるよ?」って言う。
でも、子供達は違う。
昨日とは違う今日、今日より良くなる明日を夢見てる。
変わらないなんて真っ平。
変わってこその人生じゃないの?って思う。
そして、変わりたい人にも変わりたくない人にも、平等に夜明けは訪れる。
それぞれの想いを胸に、それぞれの願いを抱いて。
変わらない事も、変わる事も。
どちらも同じくらい難しくて、簡単で。
どちらも同じくらい尊くて、優しい。
変わっても、変わらなくても、いい。
兎に角、必ず夜明けは来るから。
必ず「夜が明けた。」って言える時が来るから。
だから、それぞれが大切にしている事を、大切な人を、大切な想いを。
それらを抱えたまま、夜明けを迎えればいい。
無事に夜明けを迎えられた、それが幸せだと思うから。
「ふとした瞬間」
ふとした瞬間に、飼っていた猫の事を思い出す。
あの子、今頃お空でお母さんや兄弟達と会えてるのかな?とか、あの子ちゃんと幸せやったんかな?とか。
自分なりに大事にしてきたつもりだった。
でも、それがあの子にとって、本当に幸せだったのかな?って不安に思う。
言葉が通じ合う人間同士でも行き違いがあるのに、言葉を話せないあの子と、意思疎通出来てたと思ったのは私のエゴかもしれなかったって、不安になる。
だから、次の子をお迎えしようかな、って思っても、二の足を踏んでしまう。
保護猫カフェに通って、寄付もして。
少しでも猫達が幸せになるかも、って自分に出来る事はしてるつもりだけど、それはあの子に対する贖罪で、ただの自己満足なのかな?って思うときもある。
でも、人でも猫でも。
相手の気持ちは分かったつもりにはなれても、ホントに分かったかどうかなんて確認出来ない。
だから、せめて今目の前の事を一生懸命こなしていくしかないと思う。
あの子には自分の精一杯で接した。
これからも、他の人にも猫にも、精一杯接していく。
私にはそれしか出来ないから。
そうやって生きていたら、あの子の元に行った時に、迎えに来てくれるかな?あの頃みたいに、スリスリしてくれるかな?
会いたいよ……
「どんなに離れていても」
たとえ物理的な距離がどんなに離れていても。
貴方と私の心の距離は、限りなく近いと思っている。
私の心の中にはいつも貴方が居て。
貴方の心の中にも、いつも私が居ると信じてる。
例え姿が見えなくても。
例え貴方の温もりを感じる事が出来なくても。
でも、心の中ではいつも想い合って、支え合って、励まし合ってる。
きっと、心の距離は誰よりも近いと信じてる。
だから、淋しくないよ?
貴方に逢えなくても、声が聞けなくても。
もう貴方の存在がこの世になくても。
でも、私の心の中にはいつも貴方が居るから。
だから、淋しくないよ?
今でも時々泣けてくるけど、私は大丈夫だよ?
だから、貴方も安心していて。
そして、いつか私が貴方の元に行ったら、抱き締めてね。
その日まで、貴方の面影を胸に、私は頑張って生きていくから。
貴方に恥じない生き方をするから。