「雪を待つ」
12月の街中を一人で歩いてる。
街は何だか皆忙しそうで、少し浮かれた雰囲気もあって。
誰かの為のプレゼントを抱えてる人。
待ち合わせに急ぐ人。
家族の元に急いで帰る人。
そうでない人も居るかもしれないけど、私の目からは皆が、幸せそうに見える。
そんな中、私は一人で歩く。
昨日までは、貴方と一緒に居た。
多分、周りの幸せな人達と、同じ位幸せだったと思う。
でも、今日は、今日からは、一人。
外では泣きたくないから、我慢して、歯を食いしばって、歩く。
せめて、家に帰るまでは、泣かないでいたい。
でも、涙が溢れてしまう。
雪が降らないかな?
そしたら、雪が涙を隠してくれるから。
皆も、雪を見るから、涙を見られなくて済むから。
雪が、私の存在を隠してくれるから。
きっと今日は、冷たい雪が、私にとっては一番優しいと思うから。
「イルミネーション」
もうすぐクリスマス。
貴方と、初めてのクリスマス。
何処に行こう。
プレゼントは何にしよう。
ケーキは?レストランは?
色々考えるだけでもワクワクしてきて、どんどん想像が膨らんで。
貴方も、私と同じ様に色々考えてくれてる?
同じ位、ワクワクしてくれてる?
近くの街並みや公園で、イルミネーションが綺麗な所を友達に聞いたよ?
何処にしよう?貴方はそんなの好きかな?
私がお願いしたら、行ってくれるかな?
もう何か、一人で勝手に浮かれて、地に足が着いてない。
この、イベント前の空気感が、好きだな~っていつも思う。
終わった後の、何だかしら~っとした感じも嫌いじゃないけど、やっぱイベント前が好き。
毎年イベントは来るし、1年に何回も色んなイベントがあるけど、一つ一つのイベントが全て特別。
でも、こうやって貴方と過ごせる時間の一つ一つも、全部が特別。
イベントでも、イベントがなくても、全ての時間が、私にとっては特別で、最高のプレゼント。
とは言え……
やっぱクリスマスはイルミネーションは見たいかな?
「愛を注いで」
植物って、「可愛いね」とか、「綺麗だね」とか、愛を込めて褒めてあげるとよく育つって言うよね。
氷も、綺麗な良い音楽を聞かせると、綺麗な結晶の氷になるって言う。
人も一緒だといいな、と思う。
愛を込めて、溢れる程に注いで。
そうすると、真っ直ぐな子に育つといいな、って。
実際には、自分では愛を注いだつもりでも、相手にはそれが伝わってない事もあるし、残念ながら、注ぎ方を間違っていたりする事もある。
そもそも、私の持論なんだけど、人って自分の器の大きさの分しか人に愛を注げないと思ってる。
器の小さい人は、どんなにその人なりの目一杯を注いでも、器の大きい人の一部にも足りないと思う。
でも、元の器が小さくても、人と触れ合う事で、人を愛する事で、人を大事に思う事で、人の優しさに触れる事で。
どんどん色んな事を考えて、器を少しずつ大きくして、人にも沢山の愛を注げるようになっていくと思ってる。
私もまだまだ人としては色んな物が足りなくて、器も小さくて、反省する事も多い。
って言うか、むしろ反省する事ばかり。
でも、それを自分の糧にして、周りに感謝して、自分も与えられる人になりたいと日々思ってる。
そして、娘にも、周りの人にも、愛を注いでいきたい。
「心と心」
人と人との繋がりには、沢山の種類がある。
愛情、友情とかの、心で繋がる関係。
お金、利便性、体面等、打算で繋がる関係。
悪縁、状況により切れない繋がり等、お互いの意思に関係なく繋がれた関係。
いろんな繋がり方があって、それぞれに良い面も悪い面もある。
でも、やっぱり私は、心と心で繋りたい。
どんな関係でも、行き違ったり、状況が変わったりで、その気になれば簡単にその繋がりは切れてしまう。
でも、心で繋がっていれば。
勿論、心で繋がってても切れてしまう事はある。
でも、その心が互いに本物ならば。
そうしたら、又いつか、その関係を紡ぐ事が出来ると思う。
やり直しが、出来ると思う。
それに、やっぱり心で繋がるのが、相手に対して一番誠実でいられると思う。
裏切られる事もあるし、腹が立つ事も、馬鹿を見る事もある。
でも、私は人に対して誠実で居たいから。
だから、これからも、心と心の繋りを紡いでいきたい。
「何でもないふり」
家のシロが、ブロック塀の上を優雅に歩いてる。
ゆっくりと、効果音をつけるなら「しゃなり、しゃなり」って感じで。
やっぱ猫って、狭い所得意なんやな、凄いな~と思って見てたら。
突然後ろ足を踏み外してガクンってなった。
すぐに体勢立て直して、落ちずには済んだ。
で、後ろを振り向いて、私が見てる事に気付いた。
そんで、まるで何事もなかった様な顔をして歩いて行った。
でも、私は知ってる。
物凄くビックリしてたやろ?
平気な顔してるけど、お尻尾がとんでもなく太くなってて、表情を裏切って「私、ビックリしました!!」って言ってたよ?
歩いて行った先で、自分を落ち着かせる為に、もの凄い勢いで毛繕いもしてたよね?
そんな、鈍臭いところも又、堪らなく可愛いけど。
シロ、大好きだよ。