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11/17/2024, 10:18:45 AM

「冬になったら」


ついこの間まで「暑い~、溶ける~」って言ってたのに、少し涼しくなったと思ったらあっという間に寒くなって。

私はどっちかと言うと、寒さより暑さの方が苦手だから、夏よりは冬の方がいい。

冬になったら何をしよう。
ベタに炬燵に入って蜜柑食べて。
いつもは飲まない温かい飲み物も飲んだりして。

子供体温の娘を抱っこするのも、いい。
ホッとする温もりに触れるのも、楽しみ。

冬は寒いし、暗いし、ジメジメしてるし、雪も降るし。
雪で滑って転ぶ事もあるし、道は渋滞するし、インフルやら何やら感染症も流行るし。
嫌な事も沢山あるけど、でも楽しみな事もある。

雪景色、氷柱、粉雪の時に肉眼でも見える雪の結晶。
雪遊び、雪合戦、滑り台、早朝の真っ白な誰も踏んでない所を自分の足跡をつける楽しさ。
身体ごと倒れて魚拓ならぬ人拓を作ったりもして。
それこそ子供に返って、子供と一緒に遊んで、楽しんで。

嫌な事も良い事もあるのだから。
どうせ季節は巡るのだから、だったら楽しんだ者勝ちで、楽しもう。

11/16/2024, 11:22:01 AM

「はなればなれ」


貴方と離れて、どれだけの時間が経ったのだろうか。
つい昨日の事の様にも思うし、随分昔の事の様にも思う。

貴方の笑顔、囁き声、たまに見せる真面目な表情。
全てがハッキリと思い出せるのに。
その反面、凄く時間が経ってしまって、凄く遠まで来てしまって、とても離れてしまった気がする。

当たり前に側に居たのに。
当たり前に笑いあっていたのに。
当たり前に抱き合っていたのに。

当たり前の今日は、当たり前の明日に繋がらない。
昨日の幸せは、明日の幸せに繋がるとは限らない。

一年後は、一月後は、明日は、一分先は。
何が起きるかわからない。
幸せが、不幸になるのかも。
今の辛さが、幸せに繋がるのかも。

だから、今は辛くても。
一つ一つの、全ての時間を大切にしていく。
辛くても、前を向いて歩いて行く。
貴方と離れた、この辛さを無駄にしない為にも、私は立ち止まらずに、進んで行く。

明日の、為に。

11/15/2024, 10:57:27 AM

「子猫」


梅雨時の大雨の日。
母が慌てて私の職場のお店に来た。

「どうしよう??この子拾ってしまった」
母の手には、まだ目も開いてない、掌に収まるサイズの子猫。

数日前から、裏の空き地で白猫を見かけてた。
お母さん猫と子猫2匹。
凄く警戒心が強くて、近寄らせてもくれず、ご飯もあげれない子だった。
そして、お腹が大きいな、とは思ってた。

そして、一昨日から白猫のお腹はペタンコになって、でも子猫が何処にいるのか分からなくて。
お母さん白猫もご飯食べてなくてガリガリなのに、無事に育てられるんだろうか、最初からいた子猫達は?

もう、心配しかなかった、そんな矢先に。

母曰く、「大雨なのにミャーミャー何だかずっと鳴いてるし、お母さん猫の姿も見えないし、気になって探しに行ったら隣の家の車庫の中に落ちてたから、思わず拾ってしまった。どうしよう?」

って、どうしようもこうしようも、拾ったからには責任を持って育てないと。

それからが大変だった。
まず健康診断。栄養状態が良くなくて、2時間おきのミルク。店長に頼んで、というか、許してくれないなら辞める、と半ば脅して、仕事中は店の休憩室に連れていき、2時間おきのミルク&排泄タイム。

他にも一緒に生まれた子もいるんだろうけど、一匹は隣の家の子が拾って、次の日に何処かに貰われていったらしい。他の子は探したけど見つけられなかった。
せめて、この子は何とか、って言う思いだけで、凄く寝不足になったけど、兎に角頑張った。

そして。こちらの頑張りに応えてくれるように、子猫も頑張ってくれて、何とか元気に育ってカリカリまで食べられる様になった。

そして、お母さん猫も又姿を見せるようになって、あれだけ警戒心が強かったのに、家で子猫にミルクをあげている姿を見てから、お母さん猫も2匹の子猫も、家には入らないけど、ご飯は食べてくれるようになった。

それからも色々あって、結局お母さん猫は何処かに行ってしまったけど、子猫2匹は何とか捕獲して、無事家の子になった。

あれから十年以上。色々あったけど、3匹で仲良く過ごして、虹の橋を渡るまで家に居てくれた。
後悔もいっぱいあるけど、もし、幸せで居てくれたなら、嬉しい。
今でも思い出すと泣けるけど、こんなに大切な存在に巡り会えた事、嬉しかった。

有難う。もし又生まれ変わったら、私が猫で君達が飼い主でもいいし、君達は又猫で又私が飼い主でももいいし、皆が猫でも人でもいい。
何でもいいから、又、巡り会いたい。


実話です。一番長生きしてくれた猫の名前は、ベタですが
シロでした。親バカだと思いますが、少し困り顔の超可愛い猫でした。

11/14/2024, 12:01:05 PM

「秋風」


秋風は、何だか寂しい。
少し冷たくて、一人でいる事を感じてしまう。

自分で選んだ孤独だから、後悔もしてないし、鬱陶しい人といるよりは一人で居る方が、よっぽどいい。

でも、寒い季節になると、温め合う存在が欲しくなる。
多分、単なる寒さからの錯覚だとは思うけど。

で、猫を飼った。
そして、ハマった。

何この可愛い生き物は?
このツンデレがまた堪らない。
女王様っぷりも、人にされたら即縁切りだけど、お猫様は許せる。というか、むしろ大歓迎。
何をされても、困る事はあるけど、腹は立たない。

で、犬も飼った。
そして又もやハマった。

何この可愛い生き物は?
このつぶらな、真っ直ぐに見つめてくる瞳が堪らない。
ちょっと鈍臭くて、溝にハマったり壁にぶつかったりも、もう全てが愛らしい。

もふもふはなんて尊いの?可愛いの?愛しいよ。

……って、こうやってみんな犬猫の下僕になっていくのね。
ウンウン、わかるよ、その気持ち。
だって、もふもふは正義だから。







11/13/2024, 10:21:42 AM

「また会いましょう」


そう言って別れられれば、どれだけ良かったでしょうか。

最初はあんなにお互いが好きで、大切で。
毎日が輝いていて、逢えない時間が淋しくて。

それがいつの間にか。
同じ空間にいても言葉を交わす事もなく。
たまに会話があっても事務連絡だけで、しかもそれだけの会話でもお互いに刺々しくて。

明確にいつからなのかはわからないけど、気が付いたらもう修復できない所まで来ていた。

顔も見たくない、同じ空気を吸うのも嫌。
もう、あの頃には絶対に戻れない。

何処かで元通りになれるタイミングがあったのかもしれない。
せめて、憎み合う事だけは避けられたのかもしれない。
でも、努力はしたけど、どうにもならなかった。
そもそも、あれだけ頑張っても駄目なら、もうどうにも出来ないと思う。
そして、お互いに我慢を重ねて、ここまで来てしまった。

私達に、「また」はない。
きっと、何処かで会ってもお互いに声もかけないだろう。

一度は愛した人だから、嫌いになりたくなかった。
憎みたくなかった。
好きになった自分を、貴方を、否定したくなかった。
せめて、いい思い出にしたかった。
だけど……もう、ここまで来てしまったら。

もう二度と会わない。顔も見せないで。
二度と私の人生に、関わらないで。
サヨナラ。

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