静寂の中心で
まっすぐ歩く。
右左と唱えながら。
だんだんと心が落ち着いていく。
自分の声が遠くから聞こえて、足音と重なる。
気がつくと唱えるのをやめていて、なんにも考えてないということに気づく。
気づいたらまた唱え始める。
この合間は静寂。
体だけが、ざっざっと動いている。
静寂の中心は気づかないこと。なんじゃないかなぁ。
燃える葉
秋になると近所の坂道の街路樹が色をつける。
何という名前なのかは知らないけれど、真っ赤になる彼らを見ると秋を感じる。
5月になれば新緑が燃えて
秋になれば赤く燃える。
1年のうちに季節ごとに燃える彼らを見ていると、自分は何をしてるんだと思う。
今は100年時代と言われているが、日々を燃えているか?あなたも私も。
明日があると思うなと、自分にいつも思うこと。
明日目が開くことが奇的だと思えば、くだらない悩みを持つこともないはずだ。
そう思っていてもすぐに忘れてしまう。
情けなし。
燃える彼らと惰性の私。
生きてるのはどっちだ?
moonlight
夕方買い物に行ったら、スーパーの入り口にお月見団子が並べられていた。
そうか、今日は十五夜だ。
昨日までは覚えていたのに、今朝になったらすっかり忘れていた。もちろん、お月見団子はカゴに入れる。
帰りに坂の途中で、白い丸い月が見えた。
大きい。
まだ日暮れ前だったので、光は発していない。
今日はビールとお団子を持って神社に行こう。
神無月だから怒られまい。
月の下で乾杯だ。光に照らされた銀色のススキも見られるかもしれないな。
毎月満月は楽しみだが、今日はやはり特別な日。
中秋の名月。
昔の人の感性に感謝と脱帽です。
誰か
自分のことがわからない。
なにが好きで、何がしたいのかもわからない。
私は誰か?って長い長い旅を続けている。
あなたはあなた。
猫は猫。
犬は犬。
石は石。
花は花。
もちろんそれぞれちがっていて、彼らもみんな唯一無二の誰か。
今、これを書いているのは私。
あ、書いている自分はけっこう好きかも。
スマホに文字が打ち込まれるごとに、私なのかもしれない。
あなたは誰か?答えられる人いますかー?
秋の訪れ
遠い遠いと思っていたけど、一気にやってきた。
急な温度変化に体も衣替えも追いつかない。
道を歩けば柿はポトポト落ちてるし、ススキは大成長をとげている。
夏の雲はいつのまにかなくなり、澄んだ青空が広がっている。
最後のつくつくぼうしはつい最近まで鳴いていた気がするが、お相手探しは間に合っただろうか。
今年の夏もありがとう。来年も元気に会えますように。