3/21/2024, 10:15:56 AM
彼女が世界を終わらせると言った。
そしたら、世界にふたりきりに。
「終わらせるんだろ?」
「しばらく楽しんでからね」
ニヤリと笑う恋人は、悪魔みたいだった。
3/20/2024, 10:14:34 AM
眠りとは、意識の連続性を途切れさせるものではないだろうか?
眠る前の私と、目覚めた後の私の同一性は、本当に確かなものなのだろうか?
ソファーに横たわりながら、そんなことを考えている。
そして、私は眠った。
明晰夢の中に、君が出てきたから、「キスして」と言う。
それは、起きたら罪になるから。
3/19/2024, 10:08:37 AM
初めて、好きな人が寝ているところを見た時のことを覚えている。
あの人は、自販機前の椅子に座って眠ってたんだ。
俺がそれを見てしまったことを、なんでか全く気にしてなくて。嬉しいと思った。
それを思い出すと、ドキドキする。
3/18/2024, 10:08:53 AM
自分の道を、自分で選んで生きてきたのか、私は、分からなくなった。
「ねぇ」
「なんだ?」
「どうして、私を選んだの?」
「理屈なんてねーよ」
「そう」
恋人の答えに、とりあえず納得する。
君と私が一緒にいなければならない理由なんてない。
それでも。この糸を運命と呼ぶのを選びたい。
3/17/2024, 10:10:32 AM
なんでだよ?
もう一度、あの崩れた姿を見たいのに。
俺の願いに反して、あんたは大人の振りをする。
それが嫌で、俺は、あんたにちょっかいをかけるんだ。
その悪意に、あんたは気付かない。