2/15/2024, 11:50:32 AM
“彼を信用しろ”と言われても。
誰のこと? 私には、分からなかった。
まさか、君のことじゃあるまいし。
2/14/2024, 10:36:03 AM
忌々しい思い出がある日がきた。
私は、自分用のマカロンを買い、女の子たちからチョコレートをもらう。
3月になったら、お返しをしよう。
とか、考えていたら、見慣れた背の高い少年と出くわす。
「よう。モテモテじゃねーの」
「まあね」
今でも、新鮮に呪えるくらい嫌な日だけど。
2/13/2024, 10:03:41 AM
「待ってるから……」
そう言って、愛した人は死んだ。
また、会いに行くから。
終わりの、その先へ。
2/12/2024, 10:05:44 AM
何も言いたくなかったのにな。
気付けば、お喋りになって。灰色の台詞ばかり吐いていた。
それも、もう終わり。
「愛してるよ」
2/11/2024, 10:12:47 AM
生まれてから死ぬまで、ここを出られない。
私は、この村に囚われている。
ずっと、座敷牢に閉じ込められ、生け贄にされる時を待つしかないんだ。
ある日、屋敷に少年が来た。彼は、私がいるところに迷い込み、息を呑む。
「なあ、あんた、そこから出たいか?」
「出たい……」
「待ってろ」
彼は、その辺の置物を持ち、錠前に振り下ろした。鍵が壊れる。
「出よう」
「私、足が……」
昔、脱走しようとした時に、足の腱を切られていた。その傷痕を見て、彼は苦々しい顔をする。
そして、私を背負って逃げ出してくれた。
君と、どこまで行くのだろう?