12/22/2023, 10:25:09 AM
冬至。
両親がいれば、ちゃんと行事に乗っただろうに。
なにもする気が起きない。ただの寒い日だ。
布団にくるまっていると、来客があった。
一階に降りて、玄関の外を覗く。外には、おまえがいた。
自分用の酒とオレ用の柚子茶を持って。
独りにしないでくれて、ありがとう。
12/21/2023, 10:06:15 AM
空になりたい。綺麗な月を包む夜空になりたい。
そんな風に、オレがおまえを守れたら。
おまえに救われたオレだから、おまえを助けるのは、オレがいい。
12/20/2023, 11:20:35 AM
カウンセリングルームのドアに、クリスマスリースがかけられていた。
「失礼します」
来年が近付いていることが、少し怖い。そういうことを含めて、カウンセラーに話した。
「時は、進む。君たちは、必ずどこかへ辿り着く。大切な人の手を離さないでいて」
ああ。オレは、アイツの手を握っていたい。
12/19/2023, 10:22:21 AM
他人に頼ることを覚えたおまえは、随分と精神が安定している。もちろん、それは嬉しいことだ。
俺だけに依存して、執着していた頃は、酷かったしな。
でも、ほんの少しだけ、俺から離れたことが惜しくなる。本当に、ほんの少しだけ。
12/18/2023, 10:06:51 AM
ふたりで、同じベッドで眠っていた。
肌寒い朝、その事実を確認するように、まだ寝ているおまえを見る。起きるまで、ずっと寝顔を見ていた。
「おはよう」
「はよ」
昨日も、今日も、明日も、愛してる。