僕達の弱さも恋も全部、今だけは波の中に隠しておいて
■夜の海
あなたの胸の中で奏でられる音
この音の速さも温かさも、全部私だけが知っていたい
■君の奏でる音楽
あんたの部屋が殺風景だから、っていきなり押付けてきた金色の鳥かご
別に鳥が好きって訳でも無いし、飼いたいなんて言ったこともないのに、って文句言ったら私がこれから住む家なんだからこんな殺風景じゃ耐えられない!だって。
そこからは成り行きで鳥を買いに行ったっけ
今までペットの世話なんてしたこと無かったけど、君が楽しそうだったから僕もなんだかやる気が出てきて。
愛着が湧いちゃうかも、なんて言ったこともあったね。
でも結局僕が大切なのは君であって鳥じゃない
ご飯の時、君が鳥にかける、あんたもご飯だぞ〜なんて声がなきゃ餌をあげようとも思わない。
どうせ出てくんだったらこれも持っていってくれればよかったのに
そうしたら君の事も思い出さなくて済む
■鳥かご
こんな関係終わりにしよう
傷の舐め合いをらしていたって何も変わらないさ
私は慰めの言葉でなく、何かを共にしようと言う言葉が欲しい。
■終わりにしよう
私の当たり前と他の人の当たり前は違うんだって分かってる。みんなそれぞれに当たり前があるんだから
なんて、分かりもしない事をさも当然かのように言葉にできるのは、そう言って寄り添ってあげたら他の人と同じように貴方も喜ぶと思ったからで、それが私の当たり前。
でも貴方にはそれが気に食わなかったみたいで、勝手に憐れみを向けられて、寄り添われても誰も何も嬉しくないって言われちゃった。
貴方ってば、人の好意も悪意も全て跳ねのける勢いで生きているくせに、自分は本当に人それぞれの当たり前を知ってますよ。みたいな言い方してくれちゃって。
何も口に出さないそれが優しさだとでも思ってるの?
気に食わないんだったらどこが悪かったのか言えよ
貴方の当たり前を私に知らしめてみせて
貴方の言う通り、本当は人の事なんてなんもわかっちゃいないからさ
■私の当たり前