憶村 燎

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4/5/2026, 1:10:00 PM

テーマ : 星空の下

 雲一つない、綺麗な星空の下。君と二人、一緒に組み立てたテントを背に、必死で灯した炎の前で肩を寄せ合う。僕たちの私物を除けば、人工物はほぼ存在しない世界。
 おかげで日頃とはまるで別次元に多くの星々が燦々としていて、今にも僕たちの意識を奪い去ってしまいそうなくらい、壮大な没入感がある。
 構わないさ……。美しい夜明けによる目覚めを迎えるまで、今宵はひたすらに、夜空と大自然の安らかな調べに抱かれていたい。

4/4/2026, 3:19:48 PM

テーマ : それでいい

 それでいい……。息を吐くように軽く、直接その言葉で返事をされると、ケチをつけられたほうがまだマシと感じられるほどに虚しく、腹立たしくなっちゃう……。薄っすらとした賛同、でさえあるのかどうかも怪しいくらい、ほぼ無味無臭。感情や興味は、少なくとも感じられない。その言葉の後に、せめてもうひと言くらい付けて欲しいよ……。
 上司や周囲の仲間たちから、褒められることが段々と減ってきた努力家の君。「ちょっと仕事のモチベが下がってきた」って、最近愚痴を零すようになった。君も似たようなものだよって、その度に言いたくなるけれど、これはこれで私らしくない。
 そういえば、今度の週末誕生日だよね。クタクタで帰ってくる君を、大好物のハンバーグでもてなしてあげて、こっちから先に慰めてやる。話はそれからだ。これこそ、それでいいってもんだ。

4/4/2026, 5:55:19 AM

テーマ : 1つだけ

 1つだけ、大切なひとに心から望むことがあるとすれば、その人自身が自分のことを大切にしてほしいということ。そうすれば今まで以上に自分以外の人たちのことも大切にできるし、未来も感じられるから。
 これほど重大な感情ですら時として、忙しい日々によって削られたり奪われたりされがちだ。一息つく余白すら見つけられない日常に、君を閉じ込めてしまった時は、本当に申し訳ない気持ちになる。
 久々に晩酌を共にしたい。先ず今夜の皿洗いや風呂掃除は引き受けるよ。君自身の話や明日以降については、その時にまたじっくり語ろう。

4/3/2026, 2:13:32 AM

テーマ : 大切なこと

 朝起きて顔を洗った後、辛そうな表情が鏡に映るのは何故だろうか?友達の結婚に祝福の想いが溢れる裏で、素直に喜べない気持ちも抱えてしまうのは何でだろう?他人を許せない、褒められないのは、誰も僕にそうしてくれなかったから?もし本当にそうだとして、僕自身はちゃんと僕のことを振り返って、充分に向き合ってあげられてたのかな?
 全ては心。技術も、行動も、思考も、感情も、自分自身の心があってようやく真に成り立つもの。だからこそ誰よりも僕自身が、先ずしっかりと僕に寄り添ってあげること、僕のこととして想像してみることが、大切なことのような気がする。

4/1/2026, 11:14:39 AM

テーマ : エイプリルフール

 新年度の夜、平日にもかかわらず、人生に勤しむ昔からの友人達が集まってくれた。
 僕は彼らを、出来る限りフォーマルに出迎えた。やや薄明かりの室内、並べられた数々のウイスキー、重厚さと安息の共存した木製のカウンター。一夜限りの隠れ家で、僕らは夢を、心ゆくまで酌み交わした。
 不安を決意に。ドリームをリアルに。明日への希望、エイプリルフール。

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