日々家

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3/30/2024, 11:48:07 AM

何気ないふり

“大丈夫”と笑い、気丈に振る舞う様は、どんな人よりも強く美しく脆い。

日々家

3/29/2024, 11:14:59 AM

ハッピーエンド
 
現実味が無くても、幸せに満ち足りた終わりが約束された物語も私は愛しく思う。

日々家

3/28/2024, 12:16:43 PM

見つめられると

「大人のわたしは幸せ?」

夢の中で、幼い頃の私がそう問いかけてきた。
自分とは思えないほど綺麗な目を向けられ、たまらず目線をそらしてしまった。それがあまりにも希望に満ち溢れすぎていて、今の私には耐えられなかったのだ。
お得意の作り笑顔で「幸せだよ」っと嘘をつけたら、幼い自分くらいは救ってあげられたかもしれないのに。

視界がぼやけていく。幼い頃の私はよく見えない。
――怒っているだろうか。泣いているだろうか。ごめんね。せめて抱きしめるくらいできたら良かったのに。
そうは思っても体は動かないし、意識はどんどん現実に戻されていく。

目を覚まし、轟々と雨が降り、風が吹き荒れるような感覚から逃げるように、私は私を抱きしめる。
肌にはじわりと汗が滲んでいた。

……夢の中でくらい、責められず、優しさに包まれながら救いあげてほしい。明日も明後日も、私は無様に生きるのだから。


日々家

3/27/2024, 11:10:27 AM

My Heart


「私の本当の気持ちが知りたいなんて軽々しく言わないで」

いつもの彼女から想像できないくらい冷たい声に、その傷の深さを思い知らされた。
それと同時に、僕には彼女の傷を抱えきれない事を悟る。
彼女はそれを最初から見透かして、僕に線を引いたのだ。
笑顔を浮かべ手を振って去っていく彼女を見送りながら、自分の浅はかさを恥じた。

 
日々家

3/26/2024, 11:42:24 AM

ないものねだり

愛してっと、隣で月明かりに照らされる空席に呟いた。
 
日々家

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