¿?
"運命の人と巡り会う"
なんてよくみんなは言うけれど、私は違った。
確かに私から見たら巡り会えたけれど、一方通行も程がある。
街中でよく恋仲を見かけると、羨ましいと思った
この街で、国で、世界で繋がれているんだから
私にとっての運命は、限りなく存在していないに近く、不確定
な物だった。
もし、もしもすれ違うだけでも出来たなら良かったのになあ。
¿?
わかってた。
どれだけ想いを寄せても
どれだけお金を重ねても
結局は妄想で 空想にしか過ぎないことを。
ねえ どうして君は存在してないの、?
ずるいよ
私はこんなに君のことをなんでも知ってるのに
君は 私のことも 私の住んでる世界も知らないなんて
¿?
あついな もう半袖の季節か
ついこないだまでは 心地よい春だったのに。
あと 何ヶ月生きれるんだろう
あと 何日生きれるのだろうか。
木漏れ日の隙影に覆われた私は
そんな事を思うしかできない
天国と地獄。
あるなら "ここ"はどこなんだろうか
"ここ"はずっと四季が巡り 変わらない日々が待っている。
でも 1つ見方を変えれば地獄に変わるだろう。
だって '変われない'のだから。
永遠に続く夢。
でも 彼女が幸せなら
俺はここに名前なんてつかなくていい。
ここに理由がいるのは 彼女だけで十分な気がした。
夜の教室は 影に月光が差し込み よりシリアスになってゆく。
今日は一段と色が深かった その為 月光が照らしている場所
以外は 何も見えないと言っていい程暗かった。
「月に願うなら」
と 君はそう言って手を組んだ
すると 月光は彼女だけを照らし まるで神様のような
神々しさと 儚さが辺りを包み込んだ。
照らされた君は 一段と綺麗だった 憎らしいぐらいに。
けど 嫉妬まがいで 恥ずかしいけど
君が不確かな存在に願うから
「月なんかに頼るなら 俺を頼れよ ばか」
と言って 無理やり口を合わせた。
少し間があいて離すと 彼女は顔が真っ赤になってた。
そんな君が愛おしくて さらりと彼女の頬を撫で
「な 俺の方が君を愛せるし 傍に居れるだろ。」
そう言って 今度は彼女のおでこにをキス落とした。
「わかった わかったから」
顔を真っ赤にさせながら 君はそう言った。
「なら 月に願いをかけよう?
私達がずーっと一緒になれるように。」
ぎゅっと俺の手を握り 月を指さしながらそう言った。
無垢に笑う君の姿が 胸を痛めるほど切なくて
無言で君を抱きしめた。