8/28/2024, 3:14:02 PM
「突然の君の訪問。」
私の膝でくぅくぅ眠る
君の鼻筋を撫でてみる
庭からコトンと音がした
箒が倒れただけだった
つい気になって確かめた
君もコトンとやってきて
今ではゴロゴロくぅくぅ
気まぐれ箱入り娘さん
8/27/2024, 2:43:08 PM
「雨に佇む」
斑色に染まるコンクリート
一粒ごとに冷やされる肌
気づいた頃には手遅れで
息継ぎばかりの瞬きと
合間から見えた懐かしの空
8/24/2024, 3:54:34 PM
「やるせない気持ち」
ほとんどの人は気づかずに
知りもしないで跨いでる
あの狭い穴に落ちていく
いとも簡単に落ちていく
一瞬にして消えてしまうから
ほとんどの人が気づかずに
何者とも知らず跨いでく
8/23/2024, 10:55:46 AM
「海へ」
子どもの頃に一度だけ
覚えているのは
鈍色空と濁った波
払っても顔に張り付く髪
弾んでいた太陽は
みぞおちから胃の底へ
真っ逆さまに落ちてった
あのとき抱いた感情は
あの景色のせいにして
あのとき飲み込んだ太陽は
今もここで燻っている
8/21/2024, 3:45:08 PM
「鳥のように」
この腕に羽が生えたとしたら
この脚は何のために使うだろう
飛ぶにはあまりに重すぎて
羽は飾りになってしまう
自由を求めて空をみて
鳥に夢みて憧れて
考えつくのは現実で
行きつくところは私だけ