最悪なことがあったら、
次は最高なことがおきるって
僕は思ってる。
ほんとに最悪なことは、
『最悪!!』って、
ずっとイライラして前に進まないこと。
だから、僕は最悪なことがおきたときこそ
前を向いて進んでいく。
【最悪】
#42
僕には誰にも言えない秘密がある。
僕は普段学校で酷いいじめを受けている。
暴言を吐かれたり、殴られたりしている。
虐められているうちに僕は目覚めてしまった。
暴力を振るわれる度に欲情してしまうようになっていた。
授業中、休み時間にいじめられる度に、
トイレに駆け込んで発散していた。
それを成績1位で無口クールなイケメンの人気者の彼に
見つかってしまった。
その彼にトイレでそのまま犯された。
何が起きているのかわからない。
どうも、彼は僕とは逆でいじめられている人に
苦しんでる人に欲情するらしい。
その後、学校で彼と秘密の時間が出来た。
そして、彼に惹かれていった。
彼も僕に惹かれたみたいで告白され、付き合うことになった。
でも、学校では彼もいじめに混じり、
いじめを受ける度に僕はトイレに駆け込み
彼との愛を深める。
こうして誰にも言えない秘密のお付き合いが始まった。
【誰にも言えない秘密】
#41
僕の中には狭い部屋がある。
僕がその部屋にいる時は、
僕じゃない僕が動いているらしい。
僕はその部屋にいる時の記憶が無い。
その部屋から出てくると
学校では授業が終わっており、
喧嘩したあの子とは仲直りしていた。
何が何だか分からなかったし、
同じような事が沢山あったからすごく苦労した。
でも、ある日、親に精神科に連れていかれた。
なぜ精神科に連れてかれたか後で僕は知った。
診察室の中で色々質問され、
テストみたいなものを受けさせられた。
僕は淡々とそれをこなした。
全てが終わり、また診察室へ呼ばれて
先生にこう言われた。
『君は解離性同一性障害だね。
いわゆる多重人格と言うやつだ』
僕は思い当たる節があり、納得した。
親もびっくりはしていたものの、納得していた。
その日から僕は自分では無い自分と向き合うことになった。
向き合うようになってからは記憶を共有し、
苦労することはなくなった。
【狭い部屋】
#40
僕には小さい頃から好きな人がいる。
近所に住んでいて、
小さい頃から家族ぐるみで
仲が良かった。
中学の時近所に引っ越してきた子がいた。
その頃から3人で登下校はもちろん、
長期休みの時は家族も合わせて、
みんなでキャンプや海を楽しんだ。
高校に上がった時に
君は僕に
『私、あの子が引っ越してきてから、ずっと好きで
昨日思い切って告白したら、両思いだったの!!
付き合うことになったからあなたに1番に知って欲しくて、
おめでとうって言って欲しくて朝早く起きて来たの!』
と言った。
僕はその無邪気に笑う君が好きだった。大好きだった。
でも、君は僕ではない人の隣で無邪気に笑うのだろう。
僕の方が早く好きになったのに…。
早く告白しておけば良かった…。
後悔をしてもしきれない。
だけど、踏ん切りを付けるため、前を向くため、
僕は涙を堪えながら、君に、
『おめでとう!良かったな!幸せになれよ!』
と言った。
君はいつもの笑顔で
『ありがとう!』
って言って、あの子の元に走って行った。
その後ろ姿はとても綺麗で可愛くて、
僕は伸ばしかけた手をそっと引っ込めた。
【失恋】
#39
僕は身体は女。心は男。
だけど、親がLGBTQに対して
理解できない人達だから、
親の前では『私』といい、
女として生きてる。
いつか僕は僕のありのまま、
心に正直に生きたい。
【正直】
#38