NoName

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4/27/2025, 3:42:34 PM

LOVEpowerKINGDOM

これまでの人生で散々モテてきた男女による
モテバトル
好意を感じた異性に投票し
最も票の少なかった男女が脱落

ガチ恋して好きな人ばかり2ショット→票が入らない
票のために2ショットして嘘の好意→ガールズトークで見抜かれる

本音は伝えるけど本気にならないで好意を分散させる

3/16/2025, 11:35:30 AM

「外国の血が入ってるらしいんだ、僕。
どこかはくわしくわからないんだけどね。」

事後に煙草を吸う、隣の男がつぶやいた。ナンパされたときは感じなかったけれど、横目でちらりとのぞけば確かに鼻筋が通っているなと思う。

「知りたい?自分のルーツ」そう尋ねると、「う~ん…、いいニュースなら聞きたい。」
「おぉ~さすがかぶれてるね!」
「なんらかの理由があって、現在親族でもない状況になってると思うからね」
「ロマンスグレーがいきなりあなたの祖父ですって現れたらどうする?」
「う~~ん……」あ、と眉間を開かせた彼は
ニオイについて知りたいんだよね、と話し始めた。

なんでも思春期から体臭が気になり、今でもボディーソープやコロンなど暗中模索なのだという。

「私は気にならないよ」
「よかった。それが第一関門だから」

そう言って笑う彼は可愛かった。

体臭がかわいくないから、コロンは可愛くしているのだといって、揃えている画像見せてくれた。体臭と混ざるとどうなるか、結局のところ使い込まなければわからないのだという。

「昔はムスク系が好きだったけど、だんだんきつく感じてきてやめた」
「今は何系?」
「オレンジ系かな、女の子っぽいけど」
「美味しそうだね」

話はそれなりに弾んだけど、連絡先は交換しなかった。
またどこかで会えて話すかもしれない、そんな気がして。


翌朝自分の手首からいつもと違う匂いを感じた。それが彼の髪ゴムだとわかり、そっとポーチに戻した。


 






title:花の香りと共に

12/4/2024, 1:46:35 AM

出会ってすぐ、なぜだか
私じゃあなたを癒せないと
直感でわかって
あなたが私を好きになってくれて
私もあなたを好きになったとしても
祝福されない
いずれ終わりになる関係だとも
わかってた

だけど
会えたら毎日楽しくて
話しやすくて
あなたをもっと笑顔にしたくて
ダメだと思いながら
あなたの好きそうな仕草を
散々重ねてしまった

あとひとしずく落ちたら
何か始まってしまいそうで
そうならないために
異動願いを出した



#さよならは言わないで