『香水』
観劇はどうしても譲れない趣味
未知の感染症により目の前で幾つも上演が消え、
それでも手探りで再開したときに
前から2列めの席が振り当てられた
久しぶりに観られた『生の舞台』と
好きな役者さんからふわりと香った匂いの
懐かしさに涙が出た
『突然の君の訪問。』
ずっと前
好意を寄せてくれた年下の大学生
わたしの誕生日、
仕事中「下に来て」と連絡してきて
ビルのロビーに行ったら花束とお菓子
勤務中に抜けてるし
花束持って席に戻るわけにもいかず
こそこそロッカーに戻り
花束を隠し
頂いたお菓子は
後日適当な言い訳をして
職場のみんなで分けました
その後すぐ
ほかの女の子とトラブルを起こして
消息不明に
このお題で思い出したくらい
懐かしいとは言えないけれど
もう時効
『私の日記帳』
小さい頃は、鍵付きの日記帳に憧れて
買ってはみたけど数ページしか続かなかった
今はA5サイズのノートに書いている
出来事の記録だけではなく
思考が止まらないとき
考えがまとまらないとき
ネガティブに押しつぶされそうなとき
とにかく書いて書いて書いて、
書くことで
「これがいけなかったのかも」
「あぁ、そうすればよかったんだ」
「大したことなかったな」
「でもまあ、頑張ったよ」
と、気持ちや思考の整理ができる
なにより
書くことで、気持ちが落ち着く。
ノートに写したのでこの話はもうおしまい、と
無意識のうちに線引きをしている
『やるせない気持ち』
悲しいとか辛いとか
行き場のない、紛らわすことのできない気持ち。
あまりメディアに触れないのは
他人の辛さに共鳴してしまうから
子どもの頃、想像力(空想力)が豊か過ぎると言われ
大人になってから、ネガティブなほうだけ
その想いが加速する
そして、勝手に辛くなったり
息苦しいとか
悲しみの涙を流したり
けれど、もしかして
わたしが誰かために涙を流すように
私のやるせなさを引き受けて
一緒に辛くなってくれる誰かが
どこかにいるのかも知れない
そう思うと少し救われる
『鳥のように』
子どものころ
地震がくるのが怖くて
鳥は飛んで逃げられるからいいなと
空を見ながら思った
大人になった今
遠くに住む親の顔をみるのに
ふたことみこと、言葉を交わすのに
飛んで帰れたらなと思う