6/25/2024, 12:56:59 PM
ただ美しいだけの花に何の意味がある
私が真実欲しいのは
強く咲き誇る大輪のみ
私が手折りたいのはそれのみだ
少なくとも君ではないよお嬢さん
ひらひら散らばるだけの繊細な小花など
私の手には必要ない
“繊細な花”
6/24/2024, 10:31:49 AM
一年後って
5月8日に出たばかりでは…?
“一年後”
6/22/2024, 5:11:12 PM
好きな色はと問われれば、確かに思い浮かぶものがあって、その感触や濃淡の具合さえ浮かんで来るのに、でもそれは上手く口から出てこない。
この体の何処かを切り裂いて、中のもやもやとした霞をはいと掬い出し、差し出すことが出来たなら、色も温度もなにもかも、至極簡単に伝えることが出来るだろうに。
これがその色ですと。
伝えるというのはいつだってもどかしい。
“好きな色”
6/21/2024, 1:54:54 PM
ありがとう
あなたがいたから私は生きていられる
彼女をうしなった時
深い喪失感に絡め取られることなく
細い糸を手繰るように這い上がれた
あなたがいたから
いつか必ずその背を掴み
彼女の元へ
必ず、必ず落としてあげる
生きる力を、ありがとう
“あなたがいたから”
6/19/2024, 4:21:06 AM
意識はない、という認識はある。
真っ暗で、でも俯せて下を見ていると解った。
何も無い、どん底を見ているのだと思っていた。
そのうち、視線の先、昏いそこが四分割されて、パネルのように一枚ずつくるくると回転しながら、ゆっくりと落下していく。
暗い此処よりなお黒い先へ落ちていく。
ああ、まだ底があるのだなと思った。
“落下”