旅路の果てに
#07
※体調不良のため今回は休みます
この気持ちをあなたに届けたい、
抑えきれない
好きだ
信じられないくらいに
愛している
#6
秋 一冊の本を拾った
「ILOVE」
その本の1ページ目を開く
[愛とはなにか]
おかしな本だな
次のページを開く
[愛されたことはあるのか?]
何が言いたいのだろう
愛されたことあるに決まっているだろう
次々とページを開き内容を確認する
僕は書いてあるもの全ての[質問]に答えるようにこの本を読んで行った
そして最後のページ
[君はきっとこの本に書いてあるもの全てに回答しただろうそして疑問に思うことが何個もあっただろう]
まるで僕の心を読み取っているかのように語りかけてくる
[最後に伝えたいことがある。君が思う愛とは、Loveとは何なのだろう]
そりゃ僕に対して優しくしてくれて愛情を与えてくれることだろう
[ちがう、愛とは君自身なのだ君が君のことを愛すということなんだ。愛は無条件に分け与えられるものでは無い、自分を愛して、自分を助けてあげることで愛してもられるのだから]
愛してる
聞きなれた言葉
僕は
愛してるという言葉が嫌いだ
愛されることは好きなんだ
でも
無差別に愛してるというような言葉が大嫌いだ
#05
ここはどこなのだろう
朦朧とした意識の中
美しい君だけが見えた
君は僕の腕を引っ張り
「行こう」
と鈴のような声で囁く
僕は何も考えずに手を引っ張られてゆく
どのくらいだったのだろう
辺りは暗く青く
まるで洞窟のようなトンネルのようなとにかく迫力のあるところだった
奥には光がみえる
「あそこだよ」
ときみは言う
この暗闇を抜けて
見たことのあるようなないような、どこか懐かしい街へたどり着いた
「私が住んでいる街だよ」
と君が言った瞬間
僕は目を覚ました
夢だったのか
少し憂鬱になりながら
歩く
夏
蝉は鳴き
涼しい風が僕を押しのけるようにふく
その柔らかい雰囲気の中
僕だけが憂鬱だ
今日はあの街へ行かないといけない
嫌いでは無いのだが
あそこの空気が嫌だった
僕を哀れんでいるような
包み込んでくれるかのような
そんな空気が嫌だった
そしてまた僕は歩くあの街へ向かって
#4
優しさとは
僕が落ち込んでいる時みんな綺麗な言葉を並べる
でもきみは適当な言葉で適当に忘れさせてくれる
本当の優しさはどっちなのだろう
#3