愛澄

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6/25/2024, 10:31:02 AM

「繊細な花」
この言葉を見た時、君を思い浮かべた。
産まれたところが生きるには過酷すぎて出会った頃にはもうボロボロになっていた。やせ細って苦しそうにないていた。それから私は君を育てると決めた。
今は隣ですやすやと寝ている。
「あっ、ごめんね。起こしちゃった?」
そう聞くと君は優しく
「ニャー」
と鳴く。
今ではこの子と私で暮らしている。

6/25/2024, 1:52:50 AM

「1年後迎えに行くよ」
そう、約束したのに。

僕たちはネットで知り合った。最初はクールでかっこいい印象だった。でもどんどん関わるうちに君にも苦しい現実があるのを知った。

ある時
「私が貴方に逢いに来てと泣いたならさよならだと思ってね。」
と言ってきた。どういうことだと思うのと同時に理解した。それが限界が来た合図なのだと。
「そんなこと言うなよ、、、」
そう言ったら君は「ハハハ」と悲しそうに笑った。
「1年。1年経ったら一緒に旅に行こう。」
実際は今すぐにでも君のそばに行きたいが僕が無力だから何もしてやれない。
「いいね。旅か、行ったことないな。楽しみにしてるよ」
その言葉を僕は疑いもせず信じてしまった。
翌日から連絡が途絶えてしまった。
最初は不安で仕方なかった。だが、彼女を信じるしか無かった。

それから半年がたったある日、君から
「逢いに来て。」
と連絡が来た。そしてすぐに悟った。これが最後なんだとなと。だから君に伝えた。
「愛してる」
既読が着いたまま返信はなかった。
その日はずっと泣いていた。会ってもないただのよく話すネットの人だと思っていた。でも実際は1人の人として君が好きだとわかった。しかし最悪のタイミングで。
それからは何事もなく過ごしていたと思う。心にぽっかりと穴が空いている感覚があったが仕事をしていたら忘れられた。

そして君に想いを伝えて1年がたったある日。
ピンポーンと家のチャイムがなる。
「は、、い、、、」
誰が来たのかと玄関を開けると、いなくなったはずの君が僕の目の前にたっている。なんで、、、という前に君が
「失敗しちゃった。君のせいだよ。覚悟、決めてたはずなのに最後にあんなこと言うから怖くなっちゃった。」
そう笑う君を思わず抱きしめた。「あぁ、良かった。ほんとに良かった。」また君で泣いてしまった。抱きしめあって、「旅に行こう。遅くなったけど。色んなところに行って色んなことをしよう。」そう言った。

今では子供に恵まれて家族4人で仲睦まじく暮らしている。