めろんぱん

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7/20/2025, 8:30:59 AM

風に乗ってゆらゆら青空のなか旅をする。
好きな音楽を聴いて、あてもなく

雑貨屋さんで、
石からできたコースターが売っていた。
わずかに歪んだ形が
世界の割れ目を表しているみたい。

7/18/2025, 11:16:51 PM

何回も薄い夢を見た。
記憶に残らないような薄い夢

最近、気づいたのだけれど、
日常が豊かであればあるほど、
夢の中は淡白で
どこかで自然とバランスをとっているのかもしれない。

7/17/2025, 10:00:55 PM

この間、動物園でサイを見た。

サイは、大きな木の横で
おもちゃを使って遊んだり、
小刻みにゆっくり体を揺らしたりしていた。

ゆっくりゆっくり体が揺れて
そのたびに少しだけ土が舞った。

自分が仕事をしたり、失恋したり、
美味しいものを食べて少しだけ前を向いたり
たまにまたクヨクヨしたりする間に
サイはこんな風に時を刻んでいたのだと思った。


7/16/2025, 9:58:18 PM

家中の窓を締めて回る夢を見た。

はやくしないと、外から魔犬がやってくる。
2階の窓も閉めないと、
よじ登って入ってくる。
全部の窓を閉めたら暑くなって、
クーラーをつけなきゃと思った。

そのときに、インターフォンが鳴った。
祖母が帰ってきたのだ。
すぐに鍵を開けて、中に入れると
その後ろからぞろぞろ集団が入ってきた。

何やら家の中で会議をはじめ、
次はこの人たちをどう追い出すかだ、と思っていた。

7/15/2025, 10:59:38 AM

帰り道、湿度の高い駅までの道のり。
ふと、懐かしい匂いがした。

たぶん、2〜3年前によく使っていた
柔軟剤の匂い。
前を歩く誰かの服から、
ゆるやかに広がって鼻腔に届いた。

にぎやかだった記憶の中の夜
いまは距離があいた人が隣りにいたことを思い出す。

鼻が詰まるような、胸がいっぱいになるような
居心地がいいような
いますぐ逃げ出したくなるような夜
もう会うことはないのね、さようなら、と
ありがとう、これからよろしくね、の夜

もう二度と味わえないような、
これから幾度となくくるような、
もっとワクワクするような、
本当につまらない大したことのないような、
そんな夜が明日も来る。


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