学生時代に、有名な小説を読んだことがある。
生涯で一度は必ず読むべきだと聞いたから
この機会に読んでおこうと思った。
長く静かな小説で、何か激しい展開はなく
穏やかな海に浮かぶ浮き輪のように
少しだけぷかぷか感情が浮き沈みする話が長く続いた。
おそらく、学生だった私のほうが
その小説よりも
喜怒哀楽の豊かな毎日を送っていたと思う。
私はときどき思い出しては、続きを読んだり
読まなかったりして物語を紡いだ。
そして、小説の最後のページが訪れた。
その小説の最後には、
落胆と喜びが同時に押し寄せるような
バッドエンドでもハッピーエンドでもあるような
死と生とが訪れたような文章が締めくくられていた。
私はしばらく呆然として、本を閉じた。
小説が終わったことで、
はじめて何かが始まった気がして、思わず目を閉じた。
お気に入りのティーセットを取り出し、
真夜中ひそやかにお湯を沸かす。
ぐつぐつとだんだん大きくなっていく音に
ぼんやり耳を傾けて、
夜の訪れとあたたかな孤独に身を委ねる。
冷蔵庫からミントの葉を取り出し、
お湯を注ぐとふわりふわりと葉が舞い上がった
真っ白なカップに注ぎ入れ、
静かな夜のぬくもりに浸るのだった
遠くから汽車がやってきました
大きな音を立てて、
だんだん近づいてきます
ものすごい迫力に、野花はざわめき
鳥は飛び立って、少し離れた木から見守っています
そのうち、汽車は遠ざかり
またいつもの静寂が訪れるのでした
春の恋は、坂を駆け上がっていくような恋だと思う
息切れしそうな坂を思いっきり駆け上がって
駆け上がって、駆け上がって
そこから先は、坂ではなく
ゆっくりとしたスロープかもしれないし
階段が続くかもしれない
いきなり下り坂になっているかも、、
とにかく春の恋は先の見えない
急な坂道なのだ
社会人のわたし、
人生のロールモデルを探してるのだが
なかなかみつからない。
幼稚園生のときはプリキュアに憧れ
小学生でアイドルに憧れ
中学生では可愛い高校生に憧れ
高校生では自由な大学生を夢見た
社会人になると、
妥協という言葉がついて回るせいで
嫌になっちゃう
最終的に自分の親みたいになれたら
いいのかな、って。
電車にゆらゆら揺られながら考えていたら
最寄り駅についた