海月

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7/5/2024, 1:19:27 PM

びっちがあたしをみてる
蛇みたいな眼でさ、

びっちの瞳に
あちこちの光が反射して
まるで現代アート

視線がねちっこく
あたしの体をしばる
あたしは体をねじられたみたいな
なんとも言えない体制になって
びっちをみる


「なにがしたいのさ、」


蝶々がはばたいて
あたしの
変に上がりきった手にとまる

ふと視線をあげる




「」

7/4/2024, 1:31:59 PM

神様だけが知っている

この惨状を


神様だけが知らない




私は海月だった
でも私は私の心の在処を知らなかった。
最後は誰の養分にもなれず
海に溶けた。


私は蛾だった
それなりに私をみんな嫌っていた。
最後は窓の冊子に
轢き殺された。


私はニンゲンだった
なんだか疲れる生き物だと思った。
でも「じゅうじつ」
した日々だった。
私はこの世が汚いものだと知った。
海月だった時も蛾だった時も
汚い世界を知っていたつもり、
でもきっと
ニンゲンがいちばん汚いと思った。



私は神様だった。

神様は白い四角い空間に住んでいた。
そして神様はなんでも知っていて、何も知らなかった。